東野圭吾:「夜明けの街で」が文庫部門首位 サザン関連で売り上げ伸ばす

「夜明けの街で」表紙
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「夜明けの街で」表紙

 5日発表されたオリコン本ランキング(9日付)によると、東野圭吾さんの「夜明けの街で」(角川グループパブリッシング)が、週間売り上げを先週の3万1000部から11万部へ伸ばし、前週まで10週連続で首位を獲得していた湊かなえさんの「告白」(双葉社)を抑え、初登場2週目で文庫部門初の首位を獲得した。文庫としては「赤い指」(講談社、09年8月発売)、「使命と魂のリミット」(角川グループパブリッシング、2月8日発売)に続き、自身3作連続首位を果たした。

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 「夜明けの街で」は、東野さんがサザンオールスターズの98年のヒット曲「LOVE AFFAIR~秘密のデート」にインスピレーションを受け、書き下ろしたミステリー小説で、タイトルは歌い出しの歌詞から付けられている。内容も楽曲と同様に不倫がテーマで、まもなく時効を迎える事件の容疑者の仲西秋葉と不倫の関係になった主人公の渡部が、自分の家庭を壊すことに戸惑いつつも、徐々にその関係におぼれていく様子を描いている。

 サザンオールスターズ関連では、9日付の週間アルバムランキングでベストアルバム「海のYeah!!」が前週の206位から99位に急上昇しており、桑田佳祐さんの食道がん公表が影響しているとみられる。(毎日新聞デジタル)

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