高良健吾:「居心地のよい現場」 WOWOWドラマ「マークスの山」でマークス役に 

ドラマ「マークスの山」に出演する高良健吾さん
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ドラマ「マークスの山」に出演する高良健吾さん

 高村薫さんの直木賞受賞作をWOWOWの「連続ドラマW」枠でドラマ化した「マークスの山」の制作記者会見が25日あり、謎の青年マークス・水沢裕之役を高良健吾さんが演じることが明らかになった。高良さんは「居心地のいい現場でした。僕にとってドラマだから映画だからというのは関係ないです。濃い現場で、役になりきるというのはよく分からないですけど、戸田さんが病室でベッドに横たわっているのは寂しかったりと、役に引きずられると感じました。見応えのある作品になっていると思うので、ぜひWOWOWに入って見てください」とアピールした。

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 「マークスの山」は100万部を超えるベストセラーで、重厚なテーマを取り扱った社会派の警察小説。映画化はされているが、テレビドラマ化は初めて。閑静な住宅街で元暴力団員・畠山が殺され、直後に法務省官僚の松井が殺されるという事件が相次いで発生。2人の傷口は酷似しており、事件は連続殺人へと発展したかに見えた。だが警察上層部からは「合同捜査はなし」という不可解な命令が下る。捜査1課の警部補・合田雄一郎は、巧妙に張り巡らされた組織の圧力の下、意地とプライドにかけて“見えない敵”を追い続ける……という物語。

 合田を演じる上川隆也さんは、「標高2300メートルで撮影したので、高山病になった人もいました」と過酷なロケを振り返り、東京地検特捜部検事の加納祐介役を演じる石黒賢さんは「すてきな大人の俳優が出演する、大人に楽しんでいただける作品です」と自信を見せた。

 水沢の恋人の高木真知子を演じる戸田菜穂さんは「水沢がいなければ生きていけない女性。水沢と共に運命の渦に巻き込まれる、濃密な役で、女優冥利に尽きると思いました。アップした後も真知子の役が体から離れませんでした。高良さんが素晴らしかったので演じがいがありました」と満足げで、週刊誌記者の根来麻美を演じる小西真奈美さんは「記者の役は初めて。負けん気が強くて勝ち気な役で毎回緊張しながら撮影に臨みました。緊迫感のある作品になっていますし、登場人物の内側にあるものを丁寧に描いており、人間ドラマとしても迫力がある作品だと思います」と撮影を振り返った。

 ドラマは10月17日から毎週日曜放送。全5話で第1話は無料放送。(毎日新聞デジタル)

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