俳優の新垣結衣さん(22)と生田斗真さん(25)が9日、映画館「渋東シネタワー シアター2」(東京都渋谷区)で行われた公開中の主演映画「ハナミズキ」(土井裕泰監督)の舞台あいさつに登場した。映画のヒットを受け、この日午後、デビュー以来初めて、故郷の沖縄で舞台あいさつをしたという新垣さんは「沖縄ならではのマイペースなふわっとした空気で迎えていただいて、楽しくしゃべってきました」と笑顔で話した。
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沖縄出身の新垣さんと北海道出身の生田さんはこの日、新垣さんが午後1時から那覇市の映画館「シネマQ」で、生田さんは午前10時から映画の舞台ともなった北海道釧路町の映画館「WM釧路」で、お互い2500キロ離れた故郷でそれぞれ舞台あいさつを行い、「渋東シネタワー」で合流した。新垣さんは生田さんと土井監督に、シーサーの置物やさとうきび、シーサーが描かれたTシャツをプレゼント。生田さんからは劇中で使用した船の置物に「ありがとう、結衣ちゃん」とメッセージをつけてプレゼントされ、「うれしいです。家に飾ります」と目を輝かせた。
劇中でせつなかったシーンを問われると、新垣さんは「(生田さん演じる康平が)電話がつながらなくて、さびしい背中を見せて去っていくシーン。出来上がったものを見て『本当にごめん、康平君』って思いました」とコメント。生田さんは「(向井理さんが演じた)北見先輩が(新垣さんが演じた)紗枝の肉じゃがを食べるシーン。『向井理、コノヤロー!』って思いました」と話した。また生田さんは司会者から「“遠恋”のシーンでは?」と聞かれ「“遠恋”?」とピンと来なかった様子に新垣さんに「映画見ました?」と突っ込まれていた。またこの日は、会場に訪れた観客1人に新垣さんから「ハナミズキ」の苗が贈られた。
映画は、04年に発売された歌手・一青窈さんの楽曲「ハナミズキ」がモチーフで、平沢紗枝(新垣さん)と木内康平(生田さん)は北海道で出会い、恋に落ちる。紗枝は東京の大学に進学し、康平と遠距離恋愛を始めるが、徐々に波風が立ち始め、別れを選ぶ。紗枝は大学の先輩、北見(向井理さん)と出会い、夢を追いかけ米ニューヨークでエディターとして働くが、紗枝の実家の庭に植えられたハナミズキに導かれるように紗枝と康平に奇跡が起こる……という物語。「恋空」「涙そうそう」の土井監督がメガホンを取り、紗枝の母を薬師丸ひろ子さんが演じている。映画は、8月21日の公開以来、2週間連続で映画興行成績ランキング1位を獲得。19日間の累計で162万人以上を動員し、20億円以上の興行収入を記録している。(毎日新聞デジタル)
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