ボクシング:西岡利晃、10年ぶりサウスポー対決も「必ず勝つ」 世界戦5試合連続KO防衛に意欲

ボクシングWBC世界スーパーバンダム級タイトルマッチで5度目の防衛戦に臨む王者の西岡利晃選手
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ボクシングWBC世界スーパーバンダム級タイトルマッチで5度目の防衛戦に臨む王者の西岡利晃選手

 ボクシングWBC世界スーパーバンダム級王者の西岡利晃選手(帝拳)が24日、両国国技館(東京都墨田区)で、WBC同級1位の挑戦者レンドール・ムンロー選手(英)を迎えて、5度目の防衛戦に臨む。初防衛から日本人初の4試合連続KO防衛中の西岡選手が、試合を無料放送するWOWOWのインタビューで意気込みを語った。(毎日新聞デジタル)

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 −−初防衛から連続KO防衛を続けて日本記録を更新。今度の試合もKOを意識しますか?

 全く意識していないです。結果的に連続KOになっているだけで、それを意識していないのがいいのかも知れないです。狙ってKOできた試しはないです。体が力んで悪くなるだけだと思うので。

 −−会見の時に帝拳プロモーション代表の浜田剛史さんがKOして欲しいと言っていましたが。

 プレッシャーですね(笑い)。

 −−いま西岡選手の一番得意なパンチを教えていただけますか?

 やっぱり左ストレートですね。ただ、一番自信の持てるパンチというだけで、すべてのパンチで倒せるようになりたいです。

 −−最近、帝拳ジムトレーナーの葛西裕一さんと右の練習をよくされているようですが?

 やはり、次の相手はサウスポーなので、右のリードブローが鍵になると思っています。昔は左ストレートに頼りすぎるところがあったので、右をより強化すると左もより当たりやすくなりますし、相手もさらにやりにくさを感じると思います。

 −−昨年5月の2度目の防衛戦では、ジョニー・ゴンサレスを左ストレートで沈めてWBC「2009年ベストKO賞」を受賞しました。あれが理想に近い左ストレートですか?

 そうですね、あれはすごくよく伸びた左ストレートでしたね。足の踏み込みも通常の踏み込みではなかった。1ラウンド目から左ストレートを踏み込んで打っていったんですけど、相手にバックステップで完全に距離を外されていた。でも、やはりあそこでジャブを当てることによって、相手が戸惑ったと思うんですよね。あのジャブは効いていますね。

 −−ムンロー戦でも最後は左ストレートで決めますか?

 相手はサウスポーなので、そのパターンもありますし、左からの攻撃というのもありますよね。

 −−世界戦で初のサウスポー同士の対決になりますが。

 得意だと思います。左ストレートも当たります。スイッチヒッターは07年にいましたけど、ちゃんとしたサウスポーは10年ぶり。相手の構えが逆なので違うところはありますけど、僕自身のやるボクシングはやっぱり右でもサウスポーでも一緒だと思っています。早いラウンドで終わるのか、僕のKO勝ちで終わるのか、僕の大差の判定で勝つのかはお楽しみですね。必ず勝ちます。

 −−最後に「世界チャンピオンになったので夢は達成した」という話をしていましたが、いま西岡選手がボクシングを続けていくモチベーションは何ですか?

 ボクシングをやりきるということですね。やはり引退した後に、「もう少しできていたんじゃないか」とか、「まだやれたんじゃないか」という気持ちを一切残さず、すべて出し切って「おれはもうボクシングをやりきった」「満足だ」という思いで引退します。これからはすべてがチャレンジです。チャンスがあるならいろんなことに挑戦していきたいです。

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 WOWOWでは24日午後5時から、「エキサイトマッチスペシャル“THIS IS BOXING”」を無料生中継。西岡選手の世界戦のほか、スーパー・フェザー級10回戦「ホルヘ・リナレス選手(帝拳)対ヘスス・チャベス選手(メキシコ)」なども予定されている。

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