第34回日本アカデミー賞の優秀賞・新人賞の受賞作品・受賞者が17日発表され、妻夫木聡さん、深津絵里さん主演の「悪人」が優秀作品賞など15部門に選出。新人俳優賞に「ゴースト もういちど抱きしめたい」の芦田愛菜さん(6)が史上最年少で選ばれた。
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同賞は日本の映画芸術、技術、科学の向上発展のため設けられ、選考は日本アカデミー賞協会員の投票で行われる。司会はタレントの関根勤さん(57)と、前回「ヴィヨンの妻」で最優秀主演女優賞を受賞した松たか子さん(33)が起用された。関根さんは前回に続き、2度目。松さんは「告白」で今回も優秀主演女優賞に選ばれている。
最多の「悪人」は、深津さんがモントリオール世界映画祭最優秀女優賞を受賞しており、今回は主演男優、主演女優賞はじめ13部門で15件の受賞。助演男優賞では、岡田将生さんが「悪人」と「告白」の2作品で受賞。柄本明さんも助演男優賞を受賞し、樹木希林さんと満島ひかりさんが助演女優賞に選ばれたほか、監督、作品、脚本などほぼ“総なめ”した。
司会の関根さんは今年の授賞式を「デビューのころを思い出したぐらい緊張しましたが、最後はテレビを見ているのと同じ感覚で参加できた」と振り返り、「今年はより楽しい授賞式にしたい」と意気込んだ。松さんは「荷が重いですが、出席した方がいい式だったなと思える時間になるようにしたい。関根さんはユーモアのセンスが素晴らしいので、足を引っ張らないようにしっかりやりたい」とコメントした。関根さんは松さんに対し「(松さんが)デビューしたときからファンで、ご一緒できるのがうれしい。華があって、それでいて芯がある。司会は心配していない。(バラエティ番組に出演しても)楽しんでいて、心が広くてスケールがでかい。声が心地よい響きでマイクに乗る声。僕の(声が)こもっているので大変心強い」とべた褒めで今年の授賞式で主演女優賞を松さんが受賞した際に「『来年は松さんか』とうれしく思いました」と語っていた。それを聞いた松さんは「光栄です。当日に向けて発声が必要ですね。走り込んでおきたいです」とジョークで返していた。
各部門の最優秀賞は11年2月18日に行われる第34回日本アカデミー賞授賞式で発表される。(毎日新聞デジタル)
◇優秀主演男優賞
笑福亭鶴瓶(おとうと)▽堤真一(孤高のメス)▽妻夫木聡(悪人)▽豊川悦司(必死剣鳥刺し)▽役所広司(十三人の刺客)
◇優秀主演女優賞
寺島しのぶ(キャタピラー)▽深津絵里(悪人)▽松たか子(告白)▽薬師丸ひろ子(今度は愛妻家)▽吉永小百合(おとうと)
◇優秀作品賞
悪人(李相日監督)▽おとうと(山田洋次監督)▽告白(中島哲也監督)▽孤高のメス(成島出監督)▽十三人の刺客(三池崇史監督)
◇優秀アニメーション作品賞
カラフル▽借りぐらしのアリエッティ▽映画ドラえもん のび太の人魚大海戦▽名探偵コナン 天空の難破船▽ワンピース フィルム ストロングワールド
◇新人俳優賞
芦田愛菜(ゴースト もういちど抱きしめたい)▽大野百花(きな子~見習い警察犬の物語~)▽仲里依紗(ゼブラーマン ゼブラシティの逆襲、時をかける少女)▽永山絢斗(ソフトボーイ)▽三浦翔平(THE LAST MESSAGE 海猿)▽三浦貴弘(RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語)
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