注目映画紹介:「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」 残酷過ぎないヘビーな青春ラブストーリー

「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」の一場面 (C)2010『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』製作委員会
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「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん」の一場面 (C)2010『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』製作委員会

 累計100万部を超えるベストセラー、入間人間(いるま・ひとま)さんによるライトノベルシリーズの映画化。ドラマ「ヤマトナデシコ七変化」(10年1月期)のヒロインに抜擢(ばってき)され注目を集めた大政絢さんと、映画「パンドラの匣」(09年)や「東京島」(10年)、放送中のNHK大河ドラマ「江~姫たちの戦国」に出演中の染谷将太さんが主役を務める。

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 小学生姉弟の失踪事件と、通り魔による連続殺人が町を騒がせている中、高校2年生の御園マユ(大政さん)の元に幼なじみのみーくん(染谷さん)が訪ねてくる。10年ぶりの再会を喜び合う2人。実は2人は10年前に起きた少年少女監禁事件の被害者だった。さらに、マユが暮らすマンションには、行方不明中の姉弟の姿が。なぜ、マユは彼らと暮らしているのか? やがて、10年前の監禁事件の真相と、通り魔殺人の真犯人が明らかになっていく……というストーリー。

 原作を知らない人なら、ユニークなタイトルと、美少女の大政さんと美青年の染谷さんによる美しいビジュアルからフワフワとした純粋なラブストーリーを想像するかもしれない。しかし実際は、誘拐や殺人といった凶悪事件を織り込んだ、かなりヘビーな青春ラブストーリーだ。残酷になり過ぎないのは、田中幸子さん(「トウキョウソナタ」「雷桜」)と共同で脚本を書き、今作がメジャー作品デビューとなる瀬田なつき監督の、ポップな演出のせいだろう。共演に、みーくんとまーちゃんを10年前から知る精神科医役で鈴木京香さん、通り魔殺人を追う刑事役で田畑智子さん。また、柴咲コウさんが、自身の作詞による主題歌「サヨナラブ」を歌い、さわやかな余韻を与えている。22日から角川シネマ新宿(東京都新宿区)ほか全国で公開。なお、昨年末にドコモケータイに配信されたスピンオフムービー「嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん episode.0 回遊と誘拐」のDVDが28日に発売予定。(毎日新聞デジタル)

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