道尾秀介:直木賞受賞の瞬間に密着 “ビッグマウス”の素顔に迫る 23日「情熱大陸」

「情熱大陸」で密着された道尾秀介さん
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「情熱大陸」で密着された道尾秀介さん

 MBS・TBS系のドキュメンタリー番組「情熱大陸」で23日、直木賞を受賞したばかりの作家、道尾秀介さん(35)が紹介される。17日の受賞決定の瞬間や「ビッグマウス」と言われる素顔に迫る。

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 道尾さんは、恵まれない家庭環境に育った少年2人が「禁じられた遊び」によって救いを求めるさまを描いた「月と蟹」で直木賞を受賞。道尾さんは、会社員だった04年に執筆した小説「背の眼」で第5回ホラーサスペンス大賞特別賞を受賞しデビューした。本格ミステリ大賞・日本推理作家協会賞・山本周五郎賞などを次々と受賞。年間4冊のハイペースで新刊を発表する人気作家だ。緻密なトリックと巧みな筆さばきで、「向日葵の咲かない夏」の文庫は70万部を超えるベストセラーになった。

 番組では、昨年7月、4回連続で候補になりながらも落選した直後から密着。道尾さんは「今度の直木賞、取ります」と宣言、「文学賞を利用して自分を追い込んでるんです。いい作品を書くために」と涼しい顔で語っている。

 「書けなくなること? ないですね。自分の読みたいものを書いているだけなので」「毎回、書くたびに作品のクオリティーは確実に上がっている」などと自信に満ちあふれた発言する道尾さんは、年中無休、毎日10枚の原稿を書く。それ以上書くと「筆が荒れる」といい、それ以下だと「怠慢」という道尾さんの孤独な姿も紹介される。

 そして戦後初の5回連続候補となった直木賞発表日の夕方、東京・銀座の喫茶店で結果を聞くために、編集者3人と「待機会」と称して、木製のパズルで時間をつぶしていた道尾さんの元に受賞の一報が入る。会見場までのタクシーの車内で「もう待機会もできないのかなあ」と少し寂しげにこぼす道尾さんの表情も紹介される。放送は23日午後11時~11時半の予定。(毎日新聞デジタル)  

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