瀧本美織:NHK朝ドラ「てっぱん」クランクアップに感涙

「てっぱん」クランクアップのあいさつで涙を浮かべる瀧本美織さん
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「てっぱん」クランクアップのあいさつで涙を浮かべる瀧本美織さん

 女優の瀧本美織さん(19)がヒロイン・あかりを演じているNHK連続テレビ小説「てっぱん」が18日、NHK大阪放送局(大阪市中央区)のスタジオでクランクアップを迎え、セレモニーを行った。昨年5月24日、広島県尾道市のロケでクランクインしてからおよそ9カ月間続いた撮影を終えた瀧本さんは、キャストで最初にあいさつするよう指名されると「まさか最初とは思いませんでした……。(目をウルウルさせながら……)泣いてません! (こらえきれずに……)泣くの我慢しようと思ったんですけど…やっぱり『てっぱん』をやっていたら泣いちゃいます……」と感涙しながら、「本当に、この作品のあかりちゃんというすてきな女の子の人生を1年間、伸び伸びと歩かせていただいて、皆さん、支えていただき本当にありがとうございました。私、あかりとしても美織としても、たくさんの愛を(いただき、)ありがとうございました!」とコメントした。

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 制作統括の海辺潔チーフプロデューサーは「皆さん、本当にお疲れさまでした! 昨年5月にクランクインする前に、(出演者の)皆さんとお話しさせていただく機会があったときに、『朝ドラというのはヒロインを中心に、出演者の方、スタッフの方が一丸となって、家族になっていくという、それまでのドキュメンタリーのようなものです』というふうにお伝えして、そういう形になるといいなあ、と言っていたんですけれども、本日、最後の鉄板を囲むシーンを見ていて、本当にもう皆さんが家族になっているという姿を見てジーンときました」と感激の面持ちで、「本当に9カ月間、支えていただいてありがとうございました。瀧本、本当に頑張った!(一同、拍手) これからもこういう形で、家族が続いていくような関係になればいいなあというように思っています。本当にどうもありがとうございました! 」とヒロインの熱演をたたえた。

 「てっぱん」は、広島県尾道市と大阪を舞台に、あかり(瀧本さん)がひょんなことから自分が養子だったことを知り、それまで存在を知らなかった祖母・初音(富司純子さん)が暮らす大阪へ出て、2人でお好み焼き屋を開業して奮闘する物語。視聴率は1月20日までの平均で関東地区16.8%、関西地区15.7%、最高視聴率は関東地区で19.4%(10月30日)、関西地区で18.0%(12月8日)=いずれもビデオリサーチ調べ=を記録している。

 尾道の育ての母・村上真知子役の安田成美さんは「尾道の村上家のおかあちゃんとして、村上家のおとうちゃんと、美織ちゃんと、欽也と鉄平と、一緒に家族ができたことはとてもよかったです。頑張れたのは、このすてきな家族のお陰だと私は思っています。(富司さんに向かって)富司さん、共演できたこと、本当に光栄に思っております。それから尾道で尾美ちゃん(尾美としのりさん)と慎吾ちゃん(柳沢慎吾さん)、支えてくれてどうもありがとう。お世話になりました。あとスタッフの皆さん、本当にお疲れさまです。いい時間を過ごさせていただきました。ありがとうございます」と感謝の言葉を述べた。

 それを聞いた夫の村上錠役の遠藤憲一さんも「打ち上げで泣いたことはないんですけれども、(安田)成美さんがほろっとくるから(自分も)ちょっとほろっときちゃった。くせ者ばかりをやってきた自分が、こんな温かいドラマで、こんな温かい仲間に囲まれて……。一生に一度あるかないかの現場に携わらせていただいたと思っています。自分の生涯の中の、役者人生の中で、本当に思い出に残る作品になると思います」と感慨深げだった。

 ダブルヒロインともいわれた初音役の富司さんは「スタッフの皆さま、共演者の皆さま、本当にこの9カ月すごく楽しい毎日を過ごさせていただきました。また皆さん方といつか、この『てっぱん』を上回るドラマで再会して、ご一緒願いたいなあと思っています。 本当に、本当にありがとうございました」とあいさつした。

 今後の「てっぱん」は、実の父親と会ったあかりが、改めて尾道の家族への思いを強くし、大阪と尾道の家族が結びつき、きずなを深めながら、ラストを迎える。最終回は3月26日に放送。(毎日新聞デジタル)

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