「ウイングマン」や「電影少女」で知られるマンガ家・桂正和さんが12日、ハリウッド映画「エンジェル ウォーズ」(ザック・スナイダー監督)の公開に先がけて、秋葉原UDX(東京都千代田区)で行われたイベント「COOL JAPAN!!~世界を変えるクロストーク」に登場。桂さんは映画に対し、「天才的だと思いますよ。バトルが“何か”に転換されてるんですけど、そのアイデアはすごいですね。バトルシーンはCGなんですけど、現実感がすごい。監督の力量がすごい」と称賛。ただ、ストーリーの話になると、「つらかったんですよ。(次作は)勇気の出る映画を撮ってほしいな」と意味深な発言をしていた。
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トークイベントには、桂さんのほか、アクション女優の武田梨奈さん、アイドルユニット「中野腐女シスターズ」のリーダーの喜屋武ちあきさん、「NO MORE HEROES」シリーズなどを手掛けたゲームクリエーターでグラスホッパー・マニファクチュア社CEOの須田剛一さんが登場。MCはラジオパーソナリティーの荘口彰久さんが務めた。
日本のマンガやアニメ、ゲームが好きなザック監督の本作に、それら日本のカルチャーが影響しているのではと聞かれた桂さんは、「僕は、(日本を)あんまり感じなかった。逆にこれを見て、僕らがまた刺激を受ける」とコメント。イベントの中盤に、ザック監督からのビデオレターが流れ、その中でザック監督に「アメリカにもたくさん桂先生のファンがいる」と言われると、「マジで……(笑い)」と照れ笑いを浮かべていた。
空手歴8年の武田さんは、「戦う女性ということで、共感が持てました」と笑顔。アクションシーンについて聞かれると「気になりました。始まると、息するのを忘れるぐらい見てしまいました」と夢中になった様子。喜屋武さんは、「”萌え(もえ)”と“燃え”の両方入ってる映画。見ないと分からないと思うので、ぜひ見ていただいて、『妄想最高だぜ!』と思ってくれたらいいな」と独特の表現で作品をアピール。須田さんは、「映像だけに注目されがちですが、ストーリーも音楽も注目してほしい」と見どころを語った。
「エンジェル ウォーズ」は、映画「300」や「ウォッチメン」を手がけたスナイダー監督作品のバトルアクション。1960年代の閉鎖的な精神医療施設を舞台に、主人公ベイビードール(エミリー・ブラウニングさん)が空想の世界で、日本刀と銃を手に仲間たちとサムライ形の武装ロボットや第一次世界大戦時のドイツ兵のゾンビ、火を噴くドラゴンなどと壮絶な戦いを繰り広げる。日本語吹き替え版では人気声優ユニット「スフィア」の4人がベイビードールや仲間たちの声を担当している。15日から丸の内ピカデリー(東京都千代田区)ほか全国でロードショー予定。(毎日新聞デジタル)
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