映画監督も務める香港のアクションスター、ドニー・イェンさんの主演映画「孫文の義士団」(テディ・チャン監督)と「処刑剣 14BLADES」(ダニエル・リー監督)の連続公開を記念して12日、ギャガとソニー・ピクチャー エンタテインメントが配給会社の垣根を越えて、トークショー「ドニー・イェン祭り」を開催。イェンさんの盟友でもある「孫文の義士団」スタントコーディネーターの谷垣健治さん、「GANTZ」アクション監督の下村勇二さん、「SP」野望篇・革命篇のアクション監督の大内貴仁さんがイェンさんについて熱く語った。
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3人とも、イェンさんがアクション監督を務める作品にはスタッフとして参加。イェンさんの作品でスタントマンとして初めて主役の吹き替えをやったという下村さんは「ドイツのテレビシリーズで僕のアクションを全否定された。『お前がやっているのはスタントの動きだ。主役として動け』と言われて何回やってもOKが出なくて、泣く泣く無理だと谷垣さんに言ったら、やっとOKがもらえた」と思い出を振り返った。「孫文の義士団」に出演した大内さんは「ドニーは求めることが厳しくて、構えやパンチの打ち終わりなどが細かく指示される。ナルシストさは最強ですね」と話しながらも「できた作品を見ると納得させられます」と絶賛した。
谷垣さんは、イェンさんのアクションのこだわりについて「例えば、空中で3段蹴りが得意だとすると、『何で5段蹴りができないんだ』って怒られる」と説明し、「ドニーの現場は撮り方自体に衝撃を受けて変われます。いいか悪いかじゃなくて、こういう現場もあると思ってほしくて、日本のスタントマンを連れて行くんです」と話した。また、谷垣さんは「普通の人だったらおかしく見える動きがドニーがやると何でも格好良く決まる」と話し、「自分がどういう風にフレームに収まるか分かるからこそできるアクションをぜひ見てほしい」と映画をPRしていた。
「孫文の義士団」は、1906年、辛亥革命前夜の香港が舞台。腐敗した清朝の打倒を目指す孫文が香港を訪れ、武装蜂起の密談に臨む。その情報を入手した活動家のシャオバイは、清朝が送る膨大な数の刺客から孫文を守るために護衛団を結成するが、集まったのは町の商人や路上生活者の武術家など名もない民間人だった……というストーリー。イェンさんは護衛団の一員で、暗殺団のスパイとして働く警官を演じている。一方、「処刑剣 14BLADE」は、明王朝を陰で支える秘密警察・錦衣衛(きんいえい)の指揮官の“清龍”が、何者かの陰謀でわなにはめられ、皇帝の証しも奪われてしまう。朝廷への謀反と見なされ、部下から追われる清龍は、自らのプライドを取り戻すため、一撃必殺の14本の剣「大明十四刀」を手に立ち上がる……というストーリー。イェンさんが清龍を演じている。
「孫文の義士団」は16日、シネマスクエアとうきゅう(東京都新宿区)ほかでロードショー。「処刑剣 14BLADE」は5月28日、シネマート六本木(東京都港区)ほかでロードショー予定。(毎日新聞デジタル)
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