本木雅弘さんの長女で樹木希林さんの孫に当たる内田伽羅さん(11)が5日、東京都中央区の有楽町朝日ホールで行われた映画「奇跡」(是枝裕和監督)の完成披露試写会に樹木さんと登場した。樹木さんの後押しで同映画に出演し、主役の兄弟お笑いコンビ「まえだまえだ」の同級生役を演じている伽羅さんは「お芝居がだんだん面白くなってきました」と女優の仕事に前向きな姿勢をみせた。
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伽羅さんはこれまで3D映画「FURUSATO 宇宙からみた世界遺産」で主演を務めるなどしてきたが、父親の本木さんは「今のところ伽羅本人は仕事を続ける意思はありません」などと女優の仕事を続ける意志はないとみられていた。しかし、この日、舞台あいさつに登場した伽羅さんは「お芝居がだんだん面白くなってきました。たくさんのスタッフがいて、ダンスシーンは汗だくでシーンを撮ったのを覚えています。監督は凄く優しかったです」と意欲をみせた。
樹木さんは「映画では共演はしていないんです。私が決まった時に子供はオーディションをしていて、これから入りますと聞いたので、初めて飛行機に1人で乗らせて福岡にオーディションに行かせました。少しでも是枝監督の作品に入れたらいい思い出になる。私が勧めた。親はすごく渋っていました。鳴り物入りで出るとこけるから、これくらいさりげなく出るのがちょうどいい」と伽羅さんの出演を後押ししたことを明かし、伽羅さんは「おばあちゃんに勧められて、オーディションを受けてみました。親からは自然にやって、緊張しないでとアドバイスをもらいました」と語った。
「奇跡」は、九州新幹線全線(博多−鹿児島中央)開通を記念してJR九州とJR東日本企画が企画。鉄道好きの是枝監督が、カンヌ国際映画祭で柳楽優弥さんが最優秀主演男優賞を受賞した「誰も知らない」とは違う子どもを描きたいと「まえだまえだ」の前田航基君(12)と旺志郎君(10)を主役に起用し、完全オリジナル脚本で製作された。
離婚した両親が仲直りし、再び家族4人で暮らす日を夢みる航一(航基君)は母親や祖父母と鹿児島で暮らしながら、福岡で父親と暮らす弟龍之介(旺志郎君)と連絡を取っては、家族を元通りにする方法に頭を悩ませていた。一方、鹿児島や博多は九州新幹線全線開通で沸きに沸いていた。開通式の日、博多から南下する「つばめ」と鹿児島から北上する「さくら」、二つの新幹線の一番列車が行き交う瞬間に奇跡が起こる。そんなうわさを聞きつけた2人は、まさに「奇跡」を起こすための壮大で無謀な計画を立て始める……というストーリー。
母親役に大塚寧々さん、売れないミュージシャンの父親役でオダギリジョーさんのほか、樹木さん、夏川結衣さん、阿部寛さん、長澤まさみさん、原田芳雄さん、橋爪功さんらが出演する。6月11日からバルト9(東京都新宿区)ほか全国でロードショー。(毎日新聞デジタル)
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