歌舞伎役者で俳優の松本幸四郎さん(68)と女優の松たか子さん(34)親子が5日、東京都内の映画館で行われた映画「ライフ −いのちをつなぐ物語−」完成披露試写会に登場。松本さんは「歌舞伎の『襲名』の『名(メイ)』は『命』の『メイ』です。動物たちは命を懸けて次の世代へ命を渡していく。この命を渡すということがいかに崇高なことかを教えてくれる。私の『命』を受け渡した一つである松たか子とナレーションができて幸せです」とあいさつした。
ウナギノボリ
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「ライフ」は「ディープ・ブルー」「アース」のBBCがネイチャードキュメンタリー史上最高の制作費を投じた同名テレビシリーズを基に製作。最新機材で撮影された、今までフィルムに収められたことのない動物たちの知られざる驚異の映像を収録。動物たちが次の世代に生命をつなぐための生き残りをかけたドラマチックなストーリーと、生き抜くための知恵と勇気、そして本能で愛し合う最高の一瞬が大スクリーンに映し出され、動物たちの視点で楽しめるネイチャードキュメンタリー。
映画の共同監督を務めるマイケル・ガントン監督とマーサ・ホームズ監督も世界で一番早い今回の完成披露にイギリスから駆けつけ、「日本に来ることに迷いはなかった。東日本大震災のことは心を痛めながら見ていた。被災地の方がこの映画を見て少しでもハッピーになる瞬間があれば」とガントン監督はあいさつし、ホームズ監督も「我々人間も生き物たちも生きる上でさまざまな困難に向かって乗り越えていく。そういうところに共通するものを見いだして、ひいては地球という宝、ユニークなこの星を思う気持ちになってくれればうれしい」と語った。
松さんは「動物たちは与えられた特性を生かし切って生きている。私たち人間はそういうふうに生き切れているだろうかと考えさせられる作品になっている」と映画をアピールした。完成披露の終わりにはスペシャルサポーターとして、お笑い芸人の猫ひろしさんと動物姿に変装した17カ国の子供たちが駆けつけ、会場を盛り上げた。
映画は9月1日から全国公開。(毎日新聞デジタル)
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