「かもめ食堂」(06年)や「めがね」(07年)、「プール」(09年)、「マザーウォーター」(10年)を手がけてきたプロジェクトの最新作「東京オアシス」(松本佳奈監督・中村佳代監督)の完成披露試写会が17日、東京都内であり、女優の小林聡美さんら出演者が登場。真っ赤なワンピース姿で登場した小林さんは、今回が4回目の共演となる加瀬亮さんの印象を「夫婦漫才ができそうかなと思いました。現場で“物言い”が多くて、やりづらい俳優さんなんですけど、こういう人が1人いると現場が締まっていい」とコメントした。
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一方、小林さんから無言の“圧力”を加えられた加瀬さんは、「どんなときも前を向く方なんだなと思いました。撮影が過酷だったんですけど、いつもと変わらず明るい姿勢で取り組んでいて、改めてすごい先輩だなと思いました」と言わされ、会場の笑いを誘っていた。
映画は、場所と人とのかかわりを静かに見つめ続けてきた同プロジェクトが、今、見つめなければならないと思った場所・東京を、2人の監督と3人の脚本家によって描いた。女優という仕事を長く続けてきたトウコ(小林さん)は、現実の人生の中で迷子になってしまう。そんな彼女の前に現れたのは、今の自分と似ているかもしれない人たちだった……という物語。
舞台あいさつには、小林さんをはじめ、加瀬さん、黒木華さん、原田知世さんが登場。小林さんは、初共演の原田さんについて「同じころにデビューしているんですけど、そのころと印象が変わらず、小鳥のようにかれんな大人の人」と表現。一方で、原田さんは「自然体の方なので、初めてとは思えない。緊張しないで楽しくできた」と撮影を振り返った。
小林さんは、「なんでこういうタイトルがついたのかなと思いながら見ていただけると、きっといろんな感じ方ができると思います。22日から公開ですので、映画館に足を運んでくださることを一同心から願っております」とアピールした。22日から新宿ピカデリー(東京都新宿区)、ヒューマントラストシネマ有楽町(東京都千代田区)ほか全国で公開。(毎日新聞デジタル)
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