女優の深田恭子さんが演じる不器用な専業主婦がひょんなことから探偵となり、愛する夫を守るために奮闘する姿を描いたドラマ「専業主婦探偵～私はシャドウ」（TBS）が21日からスタートする。深田さん演じる何の取りえもなかった主人公が、メイド服や客室乗務員の制服、派手なドレスなどさまざまな衣装に身を包み潜入捜査を行ううちに強い女性に変身していく。

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　原作は、昨年秋までマンガ誌「YOU」（集英社）で連載されていた粕谷紀子さんのマンガ「私はシャドウ」。深田さん演じる主人公・芹菜が愛してやまない夫・武文役を深田さんとは12年ぶりの共演となる藤木直人さん、芹菜を探偵として鍛える男・陣内春樹役を桐谷健太さんが演じる。さらに、古田新太さん、芦名星さん、遠藤憲一さん、石田ゆり子さん、小日向文世さんといった豪華俳優陣が出演。ヒットドラマ「タイガー＆ドラゴン」「流星の絆」などで知られる磯山晶プロデューサーが手がけ、脚本は「下流の宴」「ハケンの品格」などの中園ミホさんらが担当する。

　ドジで不器用な芹菜（深田さん）は、2年前に結婚した証券会社に勤めるエリートサラリーマンの武文（藤木さん）を愛しているが、武文は、度を越した芹菜の愛情表現に対して「重たい」「気持ち悪い」と避けるようになっている。芹菜は「夫が浮気しているのでは？」と疑いたくなる現場を目撃しても、夫を信じて、夫の身に降りかかっている問題を解決しようと立ち上がる。問題を解決するうちに成長する芹菜の姿や、潜入捜査のため十、二十変化するというコスプレも見どころだ。

　第1話は、芹菜が探偵になるきっかけを描く。武文は、仕事ができる美しい上司・新山千早（石田さん）に恋愛関係を迫られ、芹菜とは正反対の千早に冷たくできず、悩んでいた。そんな中、芹菜は「たまには夫以外の男と食事でもしたら？」という親友・もと子（芦名さん）の計らいで、彼女が勤める出版社の男性たちと食事に出かけることに。その帰り道、男性が芹菜に迫った瞬間を探偵・陣内春樹（桐谷さん）に写真を撮られ、金をゆすられる。金がなく、夫に写真を見られたくない芹菜は、陣内の探偵事務所に毎日出勤し、アシスタントとして働くことになる。芹菜は、陣内から尾行、調査、護身術、変装などを教えられるうちに、他人の問題を解決できるようになり、内面的にも自信を取り戻していく。さらに、陣内の仲間で理容師の十島丈二（古田さん）によって謎の美女に変身させられた芹菜は、外見的にも“別人”となり、生き生きと仕事ができるようになっていく……というストーリー。

　主題歌は、女性3人組テクノポップユニット「Perfume」の「スパイス」を採用。ドラマは、21日から毎週金曜午後10時～同54分の放送で、初回は15分拡大版。（毎日新聞デジタル）