ミュージシャンのROLLYさん（48）が監修した英ロックバンド「クイーン」についてのクイズ企画「クイーントリビアクイズ」が7日、WOWOWの特設サイトで公開された。“クイーン通”で知られるROLLYさんは「『クイーンのことはお前より知ってるよ』という人もたくさんいらっしゃると思います。そんな方にも悩んでもらえるように、新しめの問題も用意させていただきました。ぜひ挑戦してみてください」とアピールしている。

あなたにオススメ

“あの頃”のジャンプ：実写ドラマ化も話題「ウイングマン」　1983年を振り返る

　クイズは、結成40周年を迎えたクイーンを同局で24、25、27日に特集放送する「クイーン・フォーエバー」にちなんだもの。3択形式で計20問あり、参加者の中から抽選で40人にクイーングッズ「クイーンオフィシャルTシャツ」が贈られる。同局への加入、未加入にかかわらず参加できる。

　特集「クイーン・フォーエバー」は、40周年を記念してメンバーのブライアン・メイさんとロジャー・テイラーさんの協力で新たに製作された日本初放送のドキュメンタリー「クイーン ～デイズ・オブ・アワー・ライブス 輝ける栄光の日々」、85年のブラジル・リオデジャネイロでのステージを収録した「クイーン　ライブ・イン・リオ　1985」、81年にカナダ・モントリオールで行われた公演を収録した「クイーン　ライブ・イン・モントリオール　1981」を放送するほか、俳優の田口トモロヲさんがMCを務める同局の音楽番組「洋楽主義」でクイーンを特集し、同バンドの軌跡をPVを中心に紹介する。

　これまで「極度の緊張感の連続とそれを一瞬のうちにたたき壊すカタストロフィーこそがクイーンの魅力だといってきた」というROLLYさんは、クイーンの2枚目のアルバム「クイーン2」に収録された曲「マーチ・オブ・ザ・ブラック・クイーン」を例に挙げ、「音がどんどんふくれあがっていった後で、グワーッと崩れていって、最後はピアノの音だけが残る。静と動という究極のダイナミクスがほかのロックバンドにはない部分。フォルテシモからピアニッシモへとまるでジェットコースターみたい」とその魅力を語った。

　また同バンドの音楽について「闇鍋後の雑炊みたいな音楽」という表現を新たに考案。その意味を「基本のスープはハードロック風味なんだけど、ジョン・ウェインの西部劇、ボードビル系のミュージカル、デキシーランドジャズとか、ありとあらゆるものが“ごった煮”になっている闇鍋があって、それをさらに雑炊にしたような濃厚かつ、変態的な音楽なんじゃないかな」と独特の言葉で説明している。

　今回放送されるドキュメンタリー「輝ける栄光の日々」についてROLLYさんは「クイーンの前身バンド『スマイル』の映像まで見られる。コアなファンの方も、というより、コアなファンの方が、満足できるんじゃないでしょうか（笑い）」と絶賛。さらに「これまでのクイーンのドキュメンタリーでは見られなかった映像がたくさん見られる」と太鼓判を押した。また81年と85年のライブについて「普通ならデビューアルバムの曲とか初期の曲を、だんだんとやりたくなくなってくるころだと思う。でも彼らは初期の曲もメドレーでやったりしますし、ものすごくファン思いなんです」と語っている。

　ROLLYさんは「『我こそが世界で一番のクイーンのファンだ！』と思っているみなさん、僕も思っています（笑い）。100人いたら100通りのクイーンの楽しみ方があると思いますが、みんな仲間なので、これからもクイーンの音楽を楽しんでいきましょう！」と呼びかけている。

　「クイーン・フォーエバー」の各番組はいずれもWOWOWライブで放送。ドキュメンタリー「クイーン ～デイズ・オブ・アワー・ライブス 輝ける栄光の日々」はパート1を24日午後10時と27日午後2時半、パート2を25日午後10時と27日午後3時35分。「クイーン　ライブ・イン・リオ　1985」は24日午後11時5分、27日午後4時40分に放送する。「クイーン　ライブ・イン・モントリオール　1981」は25日午後11時5分と27日午後5時45分、クイーンを特集する音楽番組「洋楽主義」は27日午後1時半に放送。

　ROLLYさんは90年、ロックバンド「すかんち」でデビュー。96年に解散後、ソロや3人組バンド「THE　卍」などの音楽活動のほか、ミュージカル、舞台に出演。音楽プロデューサーとしても活動している。12年1月18日にフィンガー5の「個人授業」やキャンディーズの「あなたに夢中」、特撮ドラマ「スーパーロボット　マッハバロン」の主題歌などをグラムロックテーストでカバーした新アルバム「GLAMARAS　ROLLY～グラムロック歌謡を唄う～」を発売する。（毎日新聞デジタル）