大杉漣:宇都宮まきの“ガチ”リポートに「新鮮」と絶賛 JNNドキュメント「道の旅人になる」

「道の旅人になる~聖地巡礼200キロの旅~」制作発表記者会見に登場した大杉漣さん(右)と宇都宮まきさん
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「道の旅人になる~聖地巡礼200キロの旅~」制作発表記者会見に登場した大杉漣さん(右)と宇都宮まきさん

 俳優の大杉漣さんが、JNN共同制作のドキュメンタリー番組「道の旅人になる~聖地巡礼200キロの旅~」(TBS系)のナレーターを務めることになり30日、世界遺産の巡礼路「カミーノ・デ・サンティアゴ」を実際に200キロ歩き、リポーターを務めたタレントの宇都宮まきさんと共に、制作発表記者会見に登場した。大杉さんは宇都宮さんのリポートについて「僕は旅の途中にしんどかったら、隠しちゃうんだけれど、彼女は『しんどい、ゴールまだ?』とかを言葉にしていて、気持ちも本当にガチ。新鮮でしたね」と絶賛した。

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 番組は、93年に世界で初めて「道」の世界遺産として登録された巡礼路「カミーノ・デ・サンティアゴ」を、「人はなぜ『道』の旅人になるのか」という答えを求めて宇都宮さんが歩き、出会った旅人たちの思いに迫るというヒューマンドキュメント。「カミーノ・デ・サンティアゴ」は、エルサレム、ローマと並び、キリスト教の三大聖地に数えられるサンティアゴ・デ・コンポステーラに向かう巡礼路で、主にフランスの四つの場所を起点として、ピレネー山脈を経てスペインに入り、1本の道に合流するという全行程は約1400キロとなる。

 約200キロを約10日間かけて歩いた宇都宮さんは「皆さん明確な目的を持って歩いていて、気持ちの温度差があるのに、私が歩いていいのかと悩んだ日もありました」と複雑な思いを明かしたが、「一番うれしかったことは、たくさんの人々が声をかけてくれた。私ひとりでは抱えきれない優しさをいただいた」と、東日本大震災に見舞われた日本を心配して声をかけてきた巡礼者に感謝した。大杉さんに素直なリポートを絶賛されると、「本当は歩くの大っ嫌いで、普段は5、6歩しか歩かないんです。だから、200キロ歩けたことがすごい自信になりました」と証明書を見せ、大杉さんをあきれさせた。

 ナレーションをすんなりと読めなかったという大杉さんは「あんまり感情移入しちゃいけないなと思いながら読もうと思うんですけれど、どうしても感情が出てきて、涙したり、笑ったりしちゃうんです。映像の中に長い道のりがそのまま映り込んでいると感じました」としみじみと語り、「本当にすばらしい番組のナレーションができて、光栄に思っています。どう頑張ればいいか、どう生きればいいか、きっとこの番組はそんな悩みのヒントになる」と笑顔で番組をPRした。番組は12年1月9日午後1時55分~放送。(毎日新聞デジタル)

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