東野圭吾さんのベストセラー小説を原作に韓国で09年に公開された映画「白夜行−白い闇の中を歩く−」が12年1月に日本で公開されることが10日、明らかになった。公開にあたり東野さんは「韓国映画のレベルの高さに驚き、感激しました。まさしく『白夜行』でした。ストーリーは大胆に簡略化されていましたが、私がぜひ描いてほしいと思っていた世界が、実に見事に、さらには忠実に映像化されていました」と絶賛のコメントを寄せている。
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日本版「白夜行」は女優の堀北真希さんと俳優の高良健吾さんのダブル主演で1月に公開され、第61回ベルリン国際映画祭にも正式出品され話題を集めた。韓国版では、映画「四月の雪」や「私の頭の中の消しゴム」で日本でも一躍有名となった韓国人女優のソン・イェジンさんが事件の容疑者の娘でヒロインの悪女を、映画「シュリ」の韓国人俳優のハン・ソッキュさんが事件の真相に迫る刑事を、若手実力派俳優のコ・スさんが被害者の息子をそれぞれ演じている。
「白夜行」は、東野さんが97年から「小説すばる」(集英社)で約2年間連載し、99年8月に単行本として発売された長編ミステリー小説が原作。韓国版映画は、密室となった廃船で、質屋の店主が殺され、決定的な証拠がないまま、事件は容疑者の死亡によって一応解決をみる。 しかし、担当刑事のハン・ドンス(ハンさん)だけは腑(ふ)に落ちない。容疑者の娘で、子供とは思えない妖艶な魅力を放つ少女イ・ジアと、被害者の息子で、どこか暗い目をしたもの静かな少年キム・ヨハンの姿がいつまでもまぶたの裏から離れない。やがて美しく成長し、ユ・ミホと名を改めたイ・ジア(ソンさん)とキム・ヨハン(コさん)の周辺で不可解な事件が立て続けに起こり意外な関係が姿を現し始める……というストーリー。映画は12年1月7日にシネマート六本木のほか、全国で順次公開予定。(毎日新聞デジタル)
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