NHK連続テレビ小説:12年後期は“ミタ”脚本家の「純と愛」 大阪と沖縄・宮古島が舞台の現代劇

12年後期の連続テレビ小説「純と愛(あい)」を手がける脚本家・遊川和彦さん
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12年後期の連続テレビ小説「純と愛(あい)」を手がける脚本家・遊川和彦さん

 NHKは19日、12年後期の連続テレビ小説を脚本家・遊川和彦さんのオリジナル作「純と愛(あい)」と発表した。遊川さんは連続ドラマ「家政婦のミタ」(日本テレビ系)を手がけたことで知られる。舞台は大阪市大正区付近と沖縄の宮古島で、大阪で生まれたヒロイン純が宮古島に移り住み、大学卒業後、大阪に戻ってホテル業界に飛び込み、夫となる愛(いとし)と出会って結婚。2人の成長を描くコミカルでハートフルな現代劇となる。タイトルはヒロインとその夫となる愛の名から付けられた。

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 同日、NHKの大阪放送局(大阪市中央区)で行われた制作発表会見には脚本の遊川さんが登場。山本敏彦チーフプロデューサーから熱心なオファーがあったことを明かした遊川さんは、連続テレビ小説を「僕とは一番イメージの違うもの」と話しながらも、「僕らしくやっていこうということ」と意気込みを見せた。

 遊川さんは、ドラマについて「僕はもう56歳ですが、まだ結婚しておりません。(結婚していない理由は)愛がよく分からないからではないかと思うんですが、今でも僕は純愛をしたいんです。それができない。ですから愛を貫く男と女というのを半年通して描いてみたい」とコメント。沖縄を舞台に選んだことについて「(沖縄の)美しい海に対して、我々は誇れる生き方をしているであろうか、人間本来の美しさを、今も持ち続けることができているんだろうかということを、訴えていきたい」と話した。そして「自分もそういう生き方に近づいていけるように、(朝ドラの脚本を)続けていきたい」と話している。

 山本プロデューサーは11年夏に遊川さんへ正式にオファーしたと明かし、「『家政婦のミタ』の後なので(同局としては)プレッシャーですが、遊川さんと一緒に駆け抜けたい」とコメントしている。会見は大阪で開かれた後、沖縄の同放送局でも同日に行われた。

 遊川さんは03年のスペシャルドラマ「さとうきび畑の唄」(TBS系)で文化庁芸術祭大賞を受賞。06年の連続ドラマ「女王の教室」(日本テレビ系)で第24回向田邦子賞を受賞した。11年に手がけた連続ドラマ「家政婦のミタ」は、最終話の平均視聴率が40.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)という今世紀の連続ドラマで1位の記録を獲得するヒットとなった。NHKでは09年に制作された「リミット~刑事の現場2」を手がけた。(毎日新聞デジタル)

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