俳優の藤原竜也さんが10日、東京都内で開催された映画「おかえり、はやぶさ」(本木克英監督)の初日舞台あいさつに登場した。映画で小惑星探査機「はやぶさ」のイオンエンジン開発担当者を演じた藤原さんは「日本(の宇宙開発の予算)はNASAの10分の1の予算と聞いています。もっともっと国を挙げて日本の力を世界に見せつければ、盛り上がると思います」と力強く呼びかけた。
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「はやぶさ」は、03年5月に宇宙科学研究所(現JAXA)が打ち上げた小惑星探査機で、小惑星イトカワで物質の採取に成功し、10年に地球に帰還。その偉業が邦画各社で映画化されているが、「おかえり、はやぶさ」は、「はやぶさ」のイオンエンジン開発担当・大橋健人(藤原さん)が主人公。健人は、火星探査機「のぞみ」プロジェクトに失敗して以来、自らを責め続ける父・伊佐夫(三浦友和さん)と疎遠になりながらも、伊佐夫にあこがれて宇宙研究に進んだ理学博士の野村奈緒子(杏さん)たちとともに、「はやぶさ」による人類初の「小惑星サンプルリターン」プロジェクトに携わる中で、チームの一員として成長していく……というストーリー。
宇宙にあこがれる小学生・岩松風也を兄弟漫才コンビ「まえだまえだ」の弟・前田旺志郎君、健人の母の大橋小夜子を宮崎美子さん、JAXAイオンエンジンチームリーダー・山田幸一を豊原功補さんが演じる。音楽は冨田勲さんが担当。舞台あいさつには、杏さん、三浦さん、旺志郎くん、本木監督も登壇。劇場では、ロケットの発射音が約半分の音量で再生され、藤原さんや杏さんは冷静に音を聞いていたが、旺志郎君は「すげえ。本物はこれの倍やから、ここ(劇場の床)がつぶれるんやない」と驚いた様子だった。また、杏さんは「大人の方は童心になって夢や希望を感じられるし、子どもには夢を持ってもらえる作品になっています」と映画をPRした。(毎日新聞デジタル)
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