SPECIAL EDITED VERSION 『ONE PIECE』魚人島編
第8話 弱虫で泣き虫!人魚姫しらほし
12月22日(日)放送分
美少女キャラクターが名作を朗読してくれるiPhoneアプリ「朗読少女」。これまでに50万ダウンロードを突破する人気アプリとなっている。「朗読少女」で、本の朗読をしてくれるキャラクター、乙葉しおりさんが名作を紹介する「乙葉しおりの本の小道」。第62回はルイス・キャロルの「不思議の国のアリス」だ。
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皆さんこんにちは、乙葉しおりです。
3月14日はホワイトデー。
バレンタインデーのお返しをするこの日ですけど、キャンディーにクッキー、マシュマロやホワイトチョコレートなど、贈り物のパターンもいろいろあって、何を贈ろうか迷ってしまいますよね。
バレンタインデーのときに倶楽部のみんなと友チョコの贈り合いをした私は、ホワイトデーでも同じように交換会をしたんですけど、みかえさんは本をプレゼントしてくれて、こういうホワイトデーもいいなって思いました。
さて、今回はそんなホワイトデーの近くにお誕生日を迎えたお二人をご紹介しますね。
まず、3月13日は高村光太郎さんのお誕生日です。
1883年生まれの高村光太郎さんは、以前ご紹介させていただいた「智恵子抄」(ちえこしょう)で有名ですが、父・高村光雲さんと同様に彫刻家としての顔も持っていました。
宮沢賢治さんと交友があり、1925年に彼のアトリエを訪ねているほか、戦時中は岩手・花巻にある宮沢賢治さんの実家へ疎開されていたこともあるんですよ。
続いて3月14日は小栗虫太郎(おぐり・むしたろう)さんのお誕生日です。
探偵・法水麟太郎(のりみず・りんたろう)シリーズで知られる小栗虫太郎さんは1901年生まれ。
1934年に発表された代表作「黒死館殺人事件」は、以前ご紹介した夢野久作さんの代表作「ドグラ・マグラ」に続く、日本三大奇書の一冊として有名ですね。
衒学(げんがく)趣味を存分に生かしたアンチミステリーの代表作とも言われています。
そういえば……私もこうしていろいろなお話をご紹介しているとき、自分が衒学趣味に走りすぎてるんじゃないかって、ちょっと気になるときがあるんですよね……何事もほどほどがよいのかもしれません。
ではここで、朗読倶楽部のお話……「朗読倶楽部の家庭訪問」第2回です。
今回は朗読倶楽部部長、丙絵ゆいさんのお家に訪問したときのお話。
部長さんのお家は、朗読倶楽部メンバーの中では一番学校に近い、市営住宅の中にあります。
部長さんいわく「ボロ家なのであまり人を呼びたくない」ということでしたが、それを言ったら私のお家なんてもっと古いんですよね……(>_<)
家族構成はご両親との3人家族。
お部屋の中はライトノベルでいっぱい……と、思いきや、意外にもほとんど置いてなくて、シンプルできれいに整頓されたお部屋でした。
その分、朗読倶楽部の部室の方では着々と増え続けていますけど……。
ちなみに初めて部長さんのお母様にもお会いすることができたんですけど、この時の部長さんの様子がいつもと違ってすごくおとなしいのが印象的だったんですよね。
思えば、いつもアクティブな部長さんが、今回の企画には珍しく乗り気でない様子でした。
そのときは理由がよく分からなかった私たちでしたが、詳しい事情を知るのは、もう少し後の話になるのです……と、いうところで、今回はここまで。
次回もまた、よろしくお願いしますね(*^^*)
■しおりの本の小道 ルイス・キャロル「不思議の国のアリス」
こんにちは、今回ご紹介する一冊は、イギリスの作家ルイス・キャロルさんの「不思議の国のアリス」です。
この作品の原形が誕生したのは、今からおよそ150年前の1862年。
アリスのモデルとなったアリス・リデルさんを含む、リデル3姉妹と川下りをしていたルイス・キャロルさんが、即興で語って聞かせたお話が元になっています。
3年後の1865年には、大幅に加筆された上で初めて出版されて大きな反響を呼び、50カ国語以上に翻訳されて世界中に愛される物語となりました。
その影響は後に続く作家・作品にとどまらず、医学において「大きさの知覚に異常を感じる症状」が、アリスの体験と似ているために「アリス症候群(シンドローム)」と名づけられたところからも、影響力の高さが伺えますよね。
川辺に遊びに来たアリスは、読書に夢中の姉にかまってもらえず退屈していました。
そんなアリスの目の前を、チョッキを着て、懐中時計を持って、「遅刻しちゃう!」と言葉を話す、今までに見たこともないようなウサギが通り過ぎて行ったものですから、彼女は興味津々にウサギの後を追いかけたのです。
茂みに開いた大きな穴に飛び込んだウサギを追って中に入るアリス。
トンネルかと思われたその大穴は、突然足場をなくしてたて穴に変わり、アリスは地底の奥深くへ向かって、ゆっくりと落ちていきました。
その先には、彼女が想像もしなかったような、不思議な世界が待っていたのです……。
世界中で読まれる、「おとぎ話の代名詞」といっても過言ではない本作品ですが、英語でないと分からない言葉遊びやパロディー、引いては作者周辺の内輪話までちりばめられているために翻訳者泣かせの作品としても有名で、日本語だけでも数多くの翻訳者の手によって別々に出版されています。
例えば1927年に出版された「アリス物語」は、あの芥川龍之介さんと菊池寛さんの共訳による本なんですよ。
それぞれに翻訳者さんの個性があるので、いろいろ読み比べてみるのも楽しいのではないでしょうか。
※本コラムをしおりさんが朗読する「乙葉しおりの朗読倶楽部」がiPhoneアプリ「朗読少女」のコンテンツとして有料配信しています。
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2024年12月24日 10:00時点
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