水谷豊:3年ぶりに歌麿役 久しぶりのかつらに「不思議な感じ」 SPドラマ「だましゑ歌麿2」

SPドラマ「だましゑ歌麿II」で3年ぶりに歌麿を演じる水谷豊さん=テレビ朝日提供
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SPドラマ「だましゑ歌麿II」で3年ぶりに歌麿を演じる水谷豊さん=テレビ朝日提供

 俳優の水谷豊さんが09年に伝説の天才浮世絵師・喜多川歌麿を演じて好評を博したスペシャルドラマ「だましゑ歌麿」(テレビ朝日系)が3年ぶりに「だましゑ歌麿2」として年内に放送される予定であることが9日、分かった。歌麿と一緒に事件を解決する南町奉行所同心・仙波一之進役の中村橋之助さん、錦絵版元・蔦屋重三郎役の岸部一徳さんら、前作のキャストが再集結する。

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 ドラマは高橋克彦さんの「さやゑ歌麿」(文芸春秋)が原作。前作では、18世紀末から19世紀初頭にかけ、江戸時代を代表する浮世絵の絵師として活躍するも、生年や家族すらはっきりとわかっていない多くの謎に包まれた人物・喜多川歌麿を水谷さんが熱演。江戸を騒がせる謎めいた事件に歌麿や仙波、鳶屋が中心となって迫っていくというミステリー要素のほか、あでやかな当時の美人画を描くきらびやかなシーンなども注目を集め、視聴率は15.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を獲得した。

 今回、好評を受け、第2弾の制作が決定。歌麿、仙波、蔦屋の中心人物のキャラクターはそのままに、新キャラクターも追加。前作以上のアクションシーンやストーリー展開を用意しているという。水谷さん、中村さん、岸部さんのほか、鈴木杏樹さん、原田龍二さん、内山理名さん、萬田久子さん、染谷将太さん、古谷一行さんらが出演する。

 物語は、将軍家の落胤(らくいん)と名乗り、残虐非道な悪事を繰り返してきた凶賊・葵小僧が打ち首となる中、歌麿(水谷さん)の錦絵美人画のモデルとなった女性たちが次々と殺されていく。蔦屋(岸部さん)は、下手人がわざと歌麿の絵姿に立った女たちを殺害し、歌麿から創作活動を奪い去ろうとしているのではと推理。仙波(中村さん)は歌麿が描いた女たちを探り、下手人を捕まえようとする。そんな中、芝居小屋で人気の蘭陽(染谷さん)という役者の名が浮上し……という内容。

 3年ぶりに歌麿を演じる水谷さんは、「久しぶりにかつらをかぶり、最初は不思議な感じだったんですが、それがだんだん慣れてきてうれしくなるんですよ(笑い)。1回目には1回目でしか味わえない良さがあったと思うのですが、2回目になると『歌麿』と『仙波』と『蔦屋』の関係がしっくりとなじんでいて、改めてこの3人の関係、トライアングルがいいと思いました。やっていてとても楽しいです」とコメント。第2弾について、「ストーリーが大変面白く、いろいろな要素が詰まっていて一言で時代劇とくくれない作品になっています。歌麿ならではの浮世絵師でありながらの反骨精神や、お上に対して反発するという精神も描かれていて、楽しんでもらえると思っています」と語っている。放送日は未定。(毎日新聞デジタル)

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