田中好子さん:「神様、もう少しだけ」で娘役の深田恭子が思い出語る プライベート写真も初公開

初公開されたドラマ「神様、もう少しだけ」の打ち上げの宴会でのプライベート写真(左から)故・田中好子さん、深田恭子さん
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初公開されたドラマ「神様、もう少しだけ」の打ち上げの宴会でのプライベート写真(左から)故・田中好子さん、深田恭子さん

 11年4月に55歳で亡くなった元キャンディーズのメンバーで女優の田中好子さんの最後の日々を振り返る特別番組「初告白!初公開!秘蔵映像 田中好子最後の180日~スーちゃんが愛する人へ残したメッセージ~」(20日午後9時、フジテレビ系)内で、ドラマ「神様、もう少しだけ」(98年)に親子役で共演した女優の深田恭子さんが田中さんとの思い出を語るほか、ドラマ終了の打ち上げのときのプライベート写真が初公開されることが分かった。

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 田中さんは73年に、伊藤蘭さん、藤村美樹さんとともに「キャンディーズ」としてデビュー。「スーちゃん」の愛称で親しまれたが、78年に同グループは解散し、田中さんは芸能界をいったん引退した。その後、80年に女優として芸能活動を再開。映画やドラマで活躍し、映画「黒い雨」で日本アカデミー賞主演女優賞などを受賞した。結婚2年目の健康診断で乳がんが発見されたが、周囲には病気を打ち明けず、19年間、女優を続けながら病気と闘い、11年4月21日に亡くなった。告別式では出棺を前に田中さんが同年3月29日に録音したという約3分間の肉声が公開された。

 「神様、もう少しだけ」でHIVに感染した女子高校生役を演じた深田さんは、田中さんとの思い出について、「当時、初めて大きな役をいただき不安だったけれども、そのときいつも手を握って支えてくれた手のぬくもりが温かかったのを今でも覚えています。その手の温かいぬくもりと同じように田中さんという人はとても温かい人でした」と振り返った。

 同ドラマでプロデューサーを務めた元フジテレビの小岩井宏悦さんは「娘役の深田さんは、大抜てきされたプレッシャーがあったと思いますが、田中さんを精神的に頼っている様子でした」と明かし、「打ち上げのときも2人は幸せそうな雰囲気でしたね。深田さんが田中さんを女優として、尊敬しているのが印象的でした」と語った。また、田中さんについて「白血病で亡くなった夏目雅子さんのこともあり、命に関わるテーマの作品をやることに理解を示していただき、出演を快諾してくださいました。そのときから、自分の体調を気遣っている様子がなんとなく伝わってきましたが、周りに気付かれないように伏せていたんでしょうね」とその死を悼んだ。

 番組は、田中さんの夫・小達一雄さんをはじめ、田中さんとドラマで共演した俳優、番組のプロデューサー、同級生らが田中さんの素顔を語るドキュメンタリー。小達さんが告別式で流された田中さんの肉声メッセージについてテレビで初めて語っており、「なぜ最後まで女優の仕事にこだわり続けたのか」「余命宣告を受けてから目指した最後の夢」など、病床にあった田中さんの最後の日々が明かされるほか、2人が新婚旅行でハワイを訪れた際の映像も初公開される。放送はフジテレビ系で20日午後9時~同10時52分。(毎日新聞デジタル)

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