劇場版アニメ「虹色ほたる~永遠の夏休み~」(宇田鋼之介監督)の初日舞台あいさつが19日、東京・新宿のシネコン「新宿バルト9」で行われ、櫻井孝宏さん、中井和哉さんら声優陣が登場。主人公・ユウタの大人版声優を務めた人気声優の櫻井さんが、初めて声優に挑戦した子役3人を「僕らでは表現できないようなニュアンスがいっぱいあって、すごくうらやましいと思いました。ストレートに伝わってくるんで、見ていて引きこまれる。その気持ちよさが作品の大きな魅力です。すばらしい!」と大絶賛。ユウタの子供時代を演じた武井証君は「ありがとうございます!」と喜び、2人は握手を交わしていた。
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「虹色ほたる」は、川口雅幸さんが自身のホームページで連載し出版に至った、累計発行部数40万部を超える小説が原作。少年の成長と絆をつづった感動ファンタジーだ。交通事故で父親を亡くした小学6年生のユウタは、夏休みに一人、父親との思い出の場所である山奥のダムへ向かう。すると30年前に沈んだはずの村に1カ月タイムスリップ。田舎の村の豊かな大自然や人々との触れ合いを通したかけがえのない夏休みが始まる……というストーリー。アニメ「サイボーグ009 THE CYBORG SOLDIER」の島村ジョーを演じた櫻井さんや、主人公の親友を人気アニメ「ONE PIECE」のゾロ役・中井さんが演じるなど人気声優の起用でも話題になった。
物語にちなみ「タイムスリップにするならどの時代にいきたい?」との質問に、武井君は「バブルの時代。生まれた時からずっと景気が悪かったので……」と夢見がちに話すと、中井さんは「当時、僕はまったく縁遠かったですよ。ハタから見たら、チェッて感じでした」と苦笑いしながら厳しい現実を振り返っていた。
イベントには、音楽を担当した音楽プロデューサーの松任谷正隆さんも登場。松任谷さんは「去年、一番情熱をかけた作品です」と語り、妻でシンガー・ソングライターの松任谷由実さんが書き下ろした同作の主題歌について「(妻は)わりとすんなり曲を書いていた感じ。イメージがすぐにわいてきたんだと思います」と明かしていた。ほかに能登麻美子さん、木村彩由実ちゃん、新田海統君、宇田監督も登場した。(毎日新聞デジタル)
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