俳優の阿部寛さんが16日、東京都内で行われた主演映画「カラスの親指」(伊藤匡史監督)の完成記念会見に、共演の村上ショージさんらとともに登場。阿部さん演じる詐欺師のタケさんの相棒テツを演じた村上さんは、長ゼリフなどに悪戦苦闘したといい、「(映画には)二度と出ないと思ったんですが、試写を見たら、すごく(映画に)はまっていくというか、『タケ&テツ』としてこれからずっと歩みたいなという気持ち」となどと“コンビ結成”を志願したが、阿部さんは「嫌です」と苦笑まじりに一蹴した。
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「カラスの親指」は、直木賞作家・道尾秀介さんのミステリー小説「カラスの親指 by rule of CROW’s thumb」(講談社文庫刊)が原作で、道尾さんの作品を初めて映画化した。元はサラリーマンだったが、ある闇組織にだまされ、追われる身になり、詐欺師となった武沢竹夫は、同様に人には言えない暗い過去を持つ村上さん演じる詐欺師の入川鉄巳とコンビを組んでいたが、ひょんなことから石原さとみさん、能年玲奈さん演じる美人姉妹と姉の恋人(小柳友さん)が転がり込み、“ちょっとヘンテコ”な共同生活が始まる。しかし闇組織の手が伸び、5人は人生を懸けて一世一代の大計画に挑むことになり……というエンターテインメント作品。
この日の会見には原作者の道尾さんも出席。映画のラストに“どんでん返し”が用意されていることから、村上さんには1人だけで「全国プロモーション行脚の旅」に出ることを知らせる“ドッキリ”も。何も知らされていなかった村上さんは、「はぁ? おれ、こんなん聞いてないで! ええ! なんで? ウソやん!」と慌てふためいていたが、阿部さんから「僕、忙しいんで。『タケ&テツ』としてコンビは組みませんが、代わりによろしくお願いします」と頼まれると一転、「頑張るぞ−!」と全国行脚へ旅立っていった。
映画「カラスの親指」は11月23日から全国ロードショー予定。(毎日新聞デジタル)
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