テレビ東京:13年新春時代劇は「白虎隊」 北大路欣也が9度目の主演

テレビ東京の新春ワイド時代劇「白虎隊(仮)」で主人公の西郷頼母を演じる北大路欣也さん
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テレビ東京の新春ワイド時代劇「白虎隊(仮)」で主人公の西郷頼母を演じる北大路欣也さん

 テレビ東京の13年の新春ワイド時代劇が、「白虎隊(仮)」(1月2日放送)に決まったことが29日、明らかになった。会津の若き隊士たちが自決した「白虎隊」の物語を、会津藩家老・西郷頼母(さいごう・たのも)の家族を中心に描くストーリーで、主人公の頼母を俳優の北大路欣也さん、その妻・千重子を女優の黒木瞳さんが演じる。新春ワイド時代劇で最多となる9回目の主演となる北大路さんは、自らの役を「すばらしい家族に見守られ、ぬくもりのある会津の人々と、国を思い義を尽くし真の愛を求めて生き抜く役」といい、「スタッフの皆さんと切磋琢磨(せっさたくま)して作品作りに参加したい」と意気込んでいる。

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 また黒木さんの出演は03年の「忠臣蔵~決断の時」以来、7回目で、「女性では最多の出演だそうで、『7チャンネルの7回目』ということで燃えております(笑い)」と喜び、「夫に尽くして自分の人生をささげる、けなげつつましやかな女性で……。けれど、夫を手のひらで転がすようになれたらいいな、と(笑い)。可愛らしく演じられたらと思います」とコメントを寄せている。

 同局の新春ワイド時代劇は、79年にスタートし、今作が35作目。会津藩主・松平容保が江戸幕府の京都守護職となった1862年から、戊辰戦争をへた1868年ごろまでを描く。頼母ら一家のホームドラマを軸に、頼母と主君・容保の絆、新選組副長・土方歳三との友情、白虎隊士たちとのふれあいと別れを織り交ぜていく。悲話として知られる「白虎隊」の物語を、苦境の中から不屈の精神で生き抜いた人々の、未来への希望の物語として描くという。脚本をNHK大河ドラマ「独眼竜政宗」を手がけたジェームス三木さんが担当し、監督をNHK大河ドラマ「武田信玄」などで演出を担当した重光亨彦さんが務める。

 16、7歳の若さで戦地に赴いた白虎隊士のうち、士中二番隊で唯一生き残った頼母の甥(おい)・飯沼貞吉を須賀健太さん、リーダーの篠田儀三郎を中村蒼さん、隊士で頼母の甥・井深茂太郎を西井幸人さんが演じる。

 同ドラマの山鹿達也プロデューサーは、幕末の動乱期に苦境に立たされた東北、会津の人々が「何を思い、どう戦ったか、悲劇の先にどう希望を見いだしていったか……」と思いをはせ、同ドラマを「今私たちに必要な精神のドラマ。会津を守るため、幼い少年たちが戦地に赴き、散っていった白虎隊の物語は特に若い視聴者には見ていただきたい」と語った。

 また北大路さんを「まさに新春ワイド時代劇の顔」と表現。「頑固一徹であるが、家庭では、子供たちに優しい父親の一面を見せ、また常に領民のために行動を起こす西郷頼母。そんな人間味あふれる主人公には、北大路欣也さん以外は考えられませんでした。時代に嫌われた男、誠の武士を、熱く好演していただくことと楽しみにしています」と期待を寄せている。さらに黒木さんには「武家の妻としての凛とした気品、意志の強さと母親としての優しさを好演していただく」と話し、北大路さんと黒木さんの夫婦やその家族には「現在の我々が忘れてしまった古き良きニッポンの夫婦、家族の絆を描く」とした。

 「白虎隊(仮)」は13年1月2日午後5時から7時間にわたって放送される予定。(毎日新聞デジタル)

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