池上彰:テレ東選挙特番のメーンキャスターに 4時間半生放送に「トイレが心配」

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 元NHK報道記者でジャーナリストの池上彰さんが、テレビ東京の選挙特番「池上彰の総選挙ライブ」のメーンキャスターを務めることになり、4日、東京都内で記者会見を開いた。第46回衆院選と東京都知事選が行われる16日に4時間半にわたる生放送を担当することから池上さんは、「トイレに行く時間があるんだろうかというのが最大の心配事項」とユーモアたっぷりにコメント。以前、他局で6時間を超える生放送を経験している池上さんだが、「あれは事前収録のVTRが3時間分入っていた。4時間半、最初から最後まで生(放送)ははじめてだと思う。とっても非人間的な設定だと思います」と語り、集まった記者たちを笑わせた。

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 「池上彰の総選挙ライブ」は、総選挙の投開票当日の16日午後7時54分から4時間半にわたって生放送する選挙特番。今回は、「職業としての政治家」という視点にスポットを当て、「良い政治家を育てるにはどうしたらいいのか」をテーマに展開し、家族みんなで政治に興味を持ってもらえる番組を目指す。

 司会を池上さんと同局の大江麻理子アナウンサーが務め、アシスタントを同局報道局の大浜平太郎さん、相内優香アナが担当。ゲストとして峰竜太さん、宮崎美子さん、お笑いコンビ「ガレッジセール」のゴリさん、眞鍋かをりさん、坂下千里子さん、アイドルグループ「モーニング娘。」の道重さゆみさん、政治ジャーナリストの田勢康弘さんが出演する。

 都知事選では池上さんの立候補が一部で取りざたされたことから、大江アナは「選挙に出馬せずに、テレビ東京を選んでくださってありがとうございます」と池上さんに感謝。一方で、記者から立候補について問われた池上さんは、「出馬への打診は、どこの党からもまったくありませんでした。まったくないのに、なんでこんな記事が出るんだろうと不思議」と真相を明かし、「ジャーナリストは選挙に出てはいけない。取材をするのが仕事ですから」と持論を語った。

 これまで放送されてきた選挙特番について池上さんは「政治をずっと取材してきた専門家が出て、専門用語を使っているので、テレビの視聴者が置き去りにされてしまうのではないか」と自身の考えを披露。難しい用語もひとつひとつ分かりやすく説明したいという池上さんは、「政治に関心のない人も分かれば面白くなると思う。親子そろって、『なるほどね』と言えるような解説を考えている」と力を込め、「家族一緒に見ることによって、まだ投票権を持っていない“未来の有権者”が政治に関心を持ってもらえれば」と呼びかけた。

 「池上彰の総選挙ライブ」は、テレビ東京系で16日午後7時54分~深夜0時24分放送。(毎日新聞デジタル)

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