注目映画紹介:「映画 妖怪人間ベム」ドラマ以上に人間愛に満ちた内容でホロッとさせられる

(C)ADK/2012「映画 妖怪人間ベム」製作委員会
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(C)ADK/2012「映画 妖怪人間ベム」製作委員会

 1968年にテレビ放映されたアニメーションを2011年に実写ドラマ化し、好評を博した「妖怪人間ベム」が、今度は映画化され15日から全国公開される。ドラマで“名前の無い男”を倒し、人間になるよりも人間を守って生きていくことを選択したベム(亀梨和也さん)、ベラ(杏さん)、ベロ(鈴木福君)のその後が、完全オリジナルストーリーで展開していく。

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 あてのない旅を続けるベム、ベラ、ベロがたどり着いた街では、不可解な事件が起きていた。事件現場には巨大な爪あとが残されており、被害者はすべて大手製薬会社「MPL製薬」の社員だった。ベムたちは、事件に新薬開発研究者とその家族が関係しているのではと疑い始める。そんな中、ベロはみちるという一人の少女と仲よくなり……というストーリー。

 映画化に際してキャストを一新することはよくあるが、今作はベムたちの理解者・夏目刑事役の北村一輝さんはじめドラマでのキャストが総出演。その上で、MPL製薬の社長役で中村橋之助さん、MPL製薬の新薬開発研究者役で筒井道隆さん、その妻役で観月ありささんがゲストとして登場。もちろん、柄本明さん演じる“名前のない男”も“健在”だ。

 そうして出来上がった今作は、ドラマ以上に人間愛に満ちた内容で、ホロッとさせられることしばしば。半面、アクションシーンにも力を入れ、ベムたちと観月さん演じる人間妖怪との戦いの場面は、ワイヤやVFXを駆使して見応えがあった。監督は、テレビドラマの演出も担当した狩山俊輔さん。15日からTOHOシネマズ日劇(東京都千代田区)ほか全国で公開。(りんたいこ/毎日新聞デジタル)

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