女優の柴咲コウさんが5日、東京都内の会場で行われた映画「すーちゃん まいちゃん さわ子さん」(御法川修監督)の完成披露舞台あいさつに登場。映画のキーワードが書かれたカードを引いてそれぞれ答えるコーナーで、「結婚」を引いた柴咲さんは「フレキシブルな方がいい。何歳までに結婚しなきゃとかいうルールはないし、ルールも作りたくない。結婚はスタートでもゴールでもなくて、パートナーができて2人の信頼ができて形となって続いていくような中間地点だと思う」と語った。
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舞台あいさつには柴咲さんとトリプル主演を務めた真木よう子さんと寺島しのぶさん、井浦新さん、染谷将太さんも登場した。「仕事」のカードを引いた真木さんは「この仕事が好きで続けている。芝居をやっていて気持ちいいという瞬間がある。そんな気持ちを持ち続けていきたい」と話し、「貯金」というカードを引いた寺島さんは「自分が自由に使えるお金は大切。ただ子供ができてから『この子のためにためてみよっかなー』という気持ちも出てきました」と笑った。
一方、「友情」というカードを引いた井浦さんは悩みに悩んだ後、「きれいごとを並べるのもいやだけれど、友情はお金じゃない。15年ぶりくらいに会った友達と久しぶりに会った瞬間に学生時代のころのように話せるのは友情だと思う。実はさっきそんなことがあったんです」と話し、柴咲さんのスタイリストが井浦さんの学生時代の友人で、再会を果たしたことを明かし会場を沸かせていた。
映画は独身女性の日々を描いた益田ミリさんの人気4コママンガ「すーちゃん」シリーズ(幻冬舎文庫)が原作。映画は34歳の独身女性・すーちゃんを柴咲さん、同い年のまいちゃんを真木さん、39歳のさわ子さんを寺島さんが演じる。かつてのバイト仲間であり、十数年たった今でも仲の良い友だち同士という3人の、迷いながらも必死に毎日を生きる姿を描く。3月2日全国公開予定。
染谷さんは「こんなにすがすがしい気持ちで撮影から帰ったのは初めて。今まで人を殺したり、殺されたりするというハードな現場が多かったので。うれしかったし楽しかったです」と撮影を振り返った。御法川監督は「観客の皆さんが映画に込めた思いを受け止めてくださったら、切ない、人恋しい気持ちになるかもしれない。でも寂しい気持ちはネガティブなことではなくて、寂しい声に向き合って自問自答する。そういう時間をしっかり過ごした人こそ明るい一歩を踏み出せるんだと思う」と映画をアピールした。(毎日新聞デジタル)
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