女優の吉瀬美智子さんが6日、映画「草原の椅子」(成島出監督)完成披露試写会の舞台あいさつに登場。佐藤浩市さん、西村雅彦さんと共演した感想を聞かれた吉瀬さんは「ストーリーと同じように佐藤さんと距離が縮まっていきました。海外ロケではひげが伸びてワイルドになってカッコよくなって……。40代、50代の奥様方はとりこになっちゃうんじゃないかな」とうっとりした様子で振り返った。司会者から「西村さんは?」と聞かれると、「西村さんは……特にない……」と口ごもると、西村さんは「もういいよ!」とすねてみせ、会場の笑いを誘った。
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映画は、宮本輝さんが95年の阪神大震災で自宅が全壊した半年後、シルクロードを旅した体験を基に喪失と再生をテーマにつづった小説が原作。映画「八日目の蝉」で知られる成島監督が、原作と同じ舞台設定のパキスタンのフンザで、日本映画初の本格的な長期ロケを敢行した。50歳で親友となった男2人とつらい過去を胸に秘めながら陶芸店を営む女性、親の育児放棄で心を閉ざした4歳の少年が出会い、世界最後の桃源郷と呼ばれるフンザへ旅することで新たな一歩を踏み出す姿を描く。主題歌はロックバンド「GLAY」の、書き下ろし曲「真昼の月の静けさに」が採用されている。映画は23日全国公開。
佐藤さんは「人が一生懸命生きている姿って滑稽(こっけい)に見えることもある。一生懸命生きていくことは大変だけれど、捨てるにはあまりにももったいない。約束された幸せがなくても一歩踏み出す、それを表現できたと思う」と映画を力強くアピールした。
舞台あいさつには小池栄子さん、黒木華さんも出席。会場でGLAYが主題歌を初披露した。(毎日新聞デジタル)
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