黒木メイサ:出産後初ドラマに心機一転「守る存在できた」

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 女優の黒木メイサさんがこのほど、NHK大河ドラマ「八重の桜」のクランクインを迎え、12日、NHK放送センター(東京都渋谷区)で会見を開いた。昨年9月に第1子となる女児を出産し、出産後初のドラマ出演となる黒木さんは「無条件に命をかけて守る存在ができ、(役とは)環境は違うけど、今までと違う感じで演じることができる」と意気込みを語った。

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 ドラマは、福島県出身で戊辰(ぼしん)戦争の落日、会津の鶴ケ城に500人の女たちと立てこもり、銃を持って戦ったことから“幕末のジャンヌ・ダルク”と呼ばれ、後に同志社を創設した新島襄の妻となる新島八重(1845~1932)の生涯を描く。黒木さんが演じる中野竹子は、八重のライバルで、容姿端麗で文武両道の才女。なぎなたの名手で鶴ケ城戦では、母や妹らと娘子隊を結成し、男たちと奮闘するが、銃弾を受けて討ち死にするという人物。

 黒木さんは、役衣装の袴(はかま)を身に着け、約2メートルのなぎなたを手に会見に登場。出産後、初の撮影について「久しぶりですし、有名な方を演じるということもあり、緊張しましたが、綾瀬さんをはじめスタッフの方々が和やかな雰囲気で撮影をされていて、気が引き締まりました」と話した。さらに「(八重の)よきライバルとして負けないようにやらしていただきたい」と意気込んだ。

 黒木さんは約1週間、なぎなたの稽古(けいこ)をしてから撮影に臨んだといい、内藤愼介エグゼクティブプロデューサーは、その腕前を「綾瀬さんよりうまいくらい」と絶賛。さらに黒木さんについて「綾瀬さんとは対極にいるタイプということでキャスティングした。もともと、この時期のクランクインを予定していたが、プロとしてインを遅らせることなくやってきてくれた」と話し、出産後の印象を「柔らかくなり、一回り大きくなった気がする。強さの中に優しさがある。まわりに気遣いをされる方なので、すんなり(現場に)溶け込めたと思う」と語っていた。

 大河ドラマ「八重の桜」はNHK総合テレビで毎週日曜午後8時に放送。黒木さん演じる中野竹子は4月21日放送の第16回「遠ざかる背中」から登場する予定。(毎日新聞デジタル)

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