コドモ警察:鈴木福、映画初主演も余裕 本田望結は役作りで浅野温子を研究

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 人気子役の鈴木福君(8)の初主演映画「コドモ警察」(福田雄一監督)が20日に公開される。悪の組織によって子供にされてしまった特殊捜査課のデカ長として、「太陽にほえろ!」のボス役の故・石原裕次郎さんを思わせるニヒルなせりふを舌っ足らずに語る福君をはじめ、“アラサー”の女性刑事・マイコ役の本田望結ちゃんなど、個性豊かなコドモ刑事たちが登場する。初主演映画に「うれしい」と笑顔を見せた福君は「大変だったことはあまりないよね?」と特殊捜査課の面々に問いかけると、メンバーたちは次々とうなずき、“名優”らしい余裕を見せた。

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 映画は、ドラマ「33分探偵」「勇者ヨシヒコと魔王の城」などで知られる福田監督のオリジナル脚本で、悪の組織によって特殊捜査課が全員子供にされてしまったという奇抜な設定で展開された刑事ドラマの劇場版。悪の組織「レッドヴィーナス」から来日するカゾキスタン大統領の暗殺予告が届き、刑事らはその暗殺を阻止し、大人に戻れるのか……というストーリーが展開する。

 特殊捜査課のメンバーには、本当は50歳の「デカ長」役の福君や、特殊捜査課の紅一点で鋭いツッコミを入れるマイコ役の望結ちゃんをはじめ、ベテランのナベさん(鏑木海智君)、食いしん坊のイノさん(青木勁都君)、頭脳派のスマート(秋元黎君)、おしゃれでプレーボーイのエナメル(相澤侑我君)、武闘派のブル(竜跳君)、唯一大人の身体をしている新人刑事・国光信(勝地涼さん)がいる。そのほか、警察庁のエリート刑事・間聖四郎役でアイドルグループ「Sexy Zone」のマリウス葉さん、記念日好きなデカ長の恋人役で吉瀬美智子さんが出演するほか、ゲストに北乃きいさん、山本裕典さんも出演する。

 インタビューが始まる前から、にぎやかな様子を見せた特殊捜査課のメンバーたち。実際の撮影でも、「面白くてゲラゲラ笑いながらやっていた」(海智君)というように、盛り上がりを見せていたようで、侑我君は「(特殊捜査課のメンバーは)本当に仲よし」と笑顔を見せる。

 役作りにおいては、福君が「石原裕次郎さんとゆうたろうさん」、望結ちゃんが「『あぶない刑事』の浅野温子さん」、侑我君が「オリラジ(お笑いコンビ「オリエンタルラジオ」)の藤森(慎吾)さん」など、監督からのアドバイスを基にそれぞれが研究して臨んだ。望結ちゃんは、「望結が、『浅野さんどんな感じなんだろうな』と思っていたら、監督から『俺はドMだ、お前はドSだー』っていわれた。意味が分からなかったんですけど、最後は分かって、そういうことなんだって」と色っぽく笑う。

 特殊捜査課では新人だが、役者としては“お兄さん”の勝地さんについて、福君や侑我君は、「お父さんみたいな存在」と表現。福君は「いろいろなことを教えてくれた」とニヤリとするなど”男子校”のようなノリ。紅一点となった望結ちゃんは、「望結、入れなかった。ついていけなかった」と寂しそうな表情を見せると、勁都君は「これが男子と女子の差っていうやつ」と続ける。

 劇中では、ワイヤアクションやヘリコプターからの狙撃にも挑戦するなど、アクションシーンも披露される。撮影前に体力作りに励んだという竜跳君は、「出来上がった映像を見ても面白かった」と振り返る。また、インタビュー中、おとなしく話を聞いていた黎君は、北乃さんから「弟にするなら『スマート』!一番年下で超可愛かった」と“ご指名”されるほど、キュートな笑顔が印象的で、疑似両親とのシーンについては、「大変だったし、楽しかった」と照れながら回答した。

 最後に、「続編をやりたい?」と聞きてみると、全員が「出たい!」と笑顔で口をそろえる。福君は、「最初から最後までこの映画面白いし、アクションは本格的だし、完璧な映画!これぞ映画だ!」と力を込めた。映画は20日に全国公開。(毎日新聞デジタル)

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