アメトーーク!
食シリーズ最小「ごま芸人」
2月19日(木)放送分
東京・東池袋のラーメンの名店「大勝軒」の創業者である山岸一雄さんを追ったドキュメンタリー映画「ラーメンより大切なもの 東池袋大勝軒 50年の秘密」(印南貴史監督)が8日に公開された。今作はフジテレビのドキュメンタリー番組「ザ・ノンフィクション」のために10年以上にわたって撮影された取材映像に、映画化にあたって新規映像を加えて映画として再構築した。ナレーションはラーメン好きとしても知られる俳優の谷原章介さんが務め、作曲家の久石譲さんが今作のためにエンディング曲「ふるさとのメロディー」を書き下ろした。
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1杯のラーメンを求めて2時間以上もの行列ができるラーメンの名店東池袋「大勝軒」。路地裏にあった小さな店には、せまい厨房(ちゅうぼう)にひしめきあう弟子たち、毎日訪れては店の手伝いを始める常連たちなど、行列客も加えて多くの人々でにぎわっていた。彼らが集まる理由は味だけではなく、創業から50年にわたって店を守り続けた店主・山岸一雄の人柄に引かれていたからでもあった。しかし、カメラはやがて店の奥の閉ざされた扉の奥にある「開かずの間」をきっかけに、山岸の心の奥にある影をとらえ始める。また、次々と山岸が病に襲われ、それでも厨房に立ち続けたのは、人生と愛、そして信じた人との絆だった……という展開。
「ラーメンの神様」として知られる山岸さんを追ったドキュメンタリーだけに、中心はラーメンの話だ。しかし、その裏には彼自身の生きざまや思い、そして深い愛がひしひしと伝わってくる。山岸さんが見せる仕事や人とのつながりへのこだわりだけでなく、「開かずの間」や「猫の絵」などをはじめとする笑顔の裏に隠された人間としての影の部分までをも映像は垣間見せる。重労働と規則正しいとはいえない食生活で肉体が悲鳴を上げる中、それでもラーメンを作り続ける姿には、思わず胸を締めつけられる。谷原さんの味わい深いナレーションと、久石さんの切ないメロディーが、なんともいえない彩りを映画に与えている。人間らしさとは、愛とは、といった普遍的なテーマを、ドキュメンタリーだからこその圧倒的なリアリティーを伴った重厚な映像で描き出し、誰しもに感動を与え、さまざまなことを訴えかけてくる作品だ。大勝軒の地元、シネマサンシャイン池袋(東京都豊島区)ほか順次公開。(遠藤政樹/毎日新聞デジタル)
<プロフィル>
えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もOKと、どこへでも行きなんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。
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