女優の栗山千明さんや前田愛さんら人気女優を輩出した人気ホラー映画「トイレの花子さん」シリーズの最新版「トイレの花子さん 新劇場版」(山田雅史監督)が29日から公開された。今作の主演は、12年に開催された「ドリームボーカルオーディション」(キングレコード主催)でグランプリを受賞した新人の上野優華さん(15)で、“花子さん”に追い詰められていくヒロインを演じた。オーディションで1万人を超える応募者の中から選ばれ、同映画の主題歌「君といた空」で歌手デビューも果たす“シンデレラガール”の上野さんに話を聞いた。(毎日新聞デジタル)
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「トイレの花子さん」シリーズは1995、98年に映画化された人気ホラー。15年ぶりの新作となる新劇場版は、東京から田舎町に引っ越してきた高校1年のさよが主人公。さよの転校初日に仲よくなった真帆がトイレで不審な死を遂げる。しかし、真帆の死は学校で起こる恐ろしい出来事の始まりに過ぎなかった……という展開。
初演技で映画の主演という大抜てきに、上野さんは「自分が演技をすることが想像できなかった。ホラーも得意ではなく最初はとにかく不安だった……」と心境を明かす。しかし、主人公のさよとの共通点は「前向きで明るいポジティブな性格」という通り、「こんな機会はめったにないし、貴重な体験」と気持ちを切り替えて「頑張ろうという気持ち」でさよを演じ切った。もともとは人見知りで、現場でも最初は何も話せなかったという上野さんだが、5日間の撮影が終わるころには共演の水崎綾女さんや馬場良馬さんらとすっかり打ち解けたという。上野さんは「コミュニケーション能力が磨かれました」と笑顔で語った。
撮影現場はホラー映画の現場とは思えないほど「和気あいあい」とした現場だったというが、いざカメラが回ると雰囲気はホラー映画の撮影現場に一変。迫りくる“花子さん”の恐怖におびえるさよを演じるにあたり、上野さんが意識したのは「だんだんきつくなっていくさよの目つき」だったという。「転校した当初は笑顔だけれどさよも花子さんの影響でおかしくなっていく。明るいところからラストのどん底に向かうイメージを大切にしました」と女優の顔を見せた。また、怖さを出すために監督から「仕草をゆっくりと」というアドバイスを受けたといい、さよの一つ一つの動作をゆっくりにすることで恐怖心をあおっている。
最後まで気を抜けない恐怖と緊張感たっぷりの同作だが、上野さんが歌う主題歌「君といた空」はとてもホラー映画とは思えないほどピュアで明るい曲だ。上野さんは「花子さんの曲というと意外な曲かもしれないけれど、さよのイメージにはぴったりな前向きな曲です」と出来栄えに自信を見せる。目標とする歌手は「西野カナさん」と即答。「(西野さんの曲は)共感できる歌詞が多い。目標というか、私も聴いてくれる人が共感できる曲を歌っていきたい。悲しいときは悲しみに寄り添える、元気になりたいときは応援になるような聴いてくれる人の気持ちに寄り添っていける歌を歌いたいですね」と目を輝かせた。
歌手だけでなく女優としての一歩も歩み始めた上野さんだが、今後は「自分にできる役、できない役が分からないからこそたくさんのことにチャレンジしたいし、いろいろなことに挑戦することで自分の可能性を見つけていきたい」と前向きに語る。「いろいろな上野優華を見せていきたいですね」と最後にとびきりの笑顔を見せた。「トイレの花子さん 新劇場版」は29日からワーナー・マイカル・シネマズ板橋(東京都板橋区)ほか全国で公開中。
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