BS11の報道番組「ウイークリーニュースONZE」は27日、ボルネオ島のゾウやオランウータンなどの野生動物が、身近な製品に使われているパーム油のために危機にひんしている状況を、キャスターの元村有希子・毎日新聞科学環境部編集委員が現地リポートする特集「ボルネオ　野生からのSOS」を放送する。

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　赤道直下にあるボルネオ島には、世界でもっとも小さなゾウのボルネオゾウや、オランウータンやテングザルなど貴重な動物が生息しているが、食品洗剤や菓子インスタントラーメンなどさまざまな製品に利用されているパーム油を採るためのヤシ園の拡張のため、ジャングルが切り開かれ、野生動物の生息地が少なくなっている。さらにゾウは、ヤシを食べるため、害獣として駆除されている。

　番組では、元村キャスターがヤシ園やゾウたちの生息状況をリポート。日本でさまざまなところで使われているパーム油の現状と、北海道旭川市の旭山動物園でのボルネオの野生動物を保護する取り組み、それによって現地に建設されたゾウのレスキューセンターを紹介。遠く離れたボルネオの現状に、日本が大きくかかわっている現実を考える。

　放送は27日午後6時から、キャスターは黒塚まやさん。コメンテーターはジャーナリストの山路徹さん。（毎日新聞デジタル）