吉高由里子:「不思議ちゃんって言われたくない」 “吉高節”さく裂

「第5回TAMA映画賞」で最優秀女優賞を受賞した吉高由里子さん
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「第5回TAMA映画賞」で最優秀女優賞を受賞した吉高由里子さん

 女優の吉高由里子さんが「第5回TAMA映画賞」の最優秀女優賞を受賞し23日、パルテノン多摩(東京都多摩市)で行われた受賞式に登場した。「横道世之介」(沖田修一監督)に出演した吉高さんは今後の抱負を聞かれるとしばらく言葉に詰まったが、客席から「頑張れー」という声援が飛ぶと笑顔を見せ「(抱負は)これからどんどん戦うこと。『ありがとうございます』というあいさつだけで終われる年でもないので、大人の女性として流ちょうにお話しできればいいな」と話し、「不思議ちゃんって言われたくないんです。(CMの)『ハイボール飲んでうぃ~』っていうのも台本のせりふをちゃんと覚えてやっているし、そんな感じで……長くなっちゃったんでもうやめます」と“吉高節”をさく裂させ、会場の笑いを誘っていた。

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 吉高さんは同作について「好きな作品なので、(上映が終わったあとも)しつこく関われるのはうれしい。(人から好かれる)こういう作品をやってやめちゃえばいいやって思ったことともあった」と明かしたが、「懲りもせずに女優業を続けている。このような場に呼んでいただいて人の心に残る作品に携われるならもうちょっとがんばったほうがいいんじゃないかなって思いました」と時々声を震わせながら語った。「横道世之介」は最優秀作品賞を受賞し、池松壮亮さんが最優秀新進男優賞を受賞して今回最多の3冠に輝いた。

 授賞式には、ほかに最優秀男優賞を受賞した松田龍平さん、最優秀女優賞を受賞した真木よう子さん、最優秀新進女優賞を受賞した黒木華さんも出席。最優秀新進女優賞を受賞した刈谷友衣子さんはインフルエンザのため、欠席した。

 TAMA映画賞は、1991年から毎年多摩市で開催され、今年で23回目を迎えた市民映画祭「TAMA CINEMA FORUM」で2009年に創設された映画賞。活力あふれる作品や監督、俳優を映画ファンの立場から表彰する。今年は12年10月~13年9月に劇場公開された作品を対象にして選出した。同映画祭は23日~12月1日に多摩市内の三つの会場で開催されている。(毎日新聞デジタル)

◇主な受賞者は以下の通り(敬称略)

 最優秀男優賞=松田龍平「舟を編む」「探偵はBARにいる2」「北のカナリアたち」/最優秀女優賞=真木よう子「さよなら渓谷」「そして父になる」「すーちゃん まいちゃん さわ子さん」「つやの夜」、吉高由里子「横道世之介」「真夏の方程式」/最優秀作品賞=「さよなら渓谷」(大森立嗣監督)、「横道世之介」(沖田修一監督)/最優秀新進監督賞=中野量太監督「チチを撮りに」、白石和彌監督「凶悪」/最優秀新進男優賞=星野源「箱入り息子の恋」「地獄でなぜ悪い」「聖☆おにいさん」、池松壮亮「横道世之介」「上京ものがたり」/最優秀新進女優賞=黒木華「シャニダールの花」「舟を編む」「草原の椅子」、刈谷友衣子「シャニダールの花」「中学生円山」「鈴木先生」/特別賞=「はじまりのみち」原恵一監督、スタッフ・キャスト一同、「恋の渦」大根仁監督、スタッフ・キャスト一同

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