26日放送されるバラエティー番組「ダウンタウンＤＸ」（読売テレビ、日本テレビ系木曜10時）の800回突破記念拡大版で、同番組初の全国でのツイッター連動放送を実施することが分かった。9月の放送20年記念スペシャルでは、関西ローカルのみで、ツイッターと連動した放送を実施し、視聴率押し上げにつながった取り組みで、“視聴率を操る男”と呼ばれる同番組の西田二郎チーフ・プロデューサーの新たな仕掛けに注目だ。

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　同番組では、9月26日放送の20年記念スペシャルで、関西地区のみで画面上にツイートを表示。視聴率は、関西地区16.9％、関東地区で10.9％（いずれもビデオリサーチ調べ）を記録した。関西では過去4回中最高の視聴率となり、ツイッター連動が視聴率上昇に寄与することが裏付けられた。電通の独自調査によると、同番組放送中のツイート数は前4週平均の約10倍となる1万5000件、瞬間最大で1分間に200を超えた。地域別では、約4割が関西で、こちらも通常の2倍となった。電子番組表を提供しているインタラクティブ・プログラム・ガイドのスマートフォン版電子番組表アプリ「Gガイド番組表」のアクセス数も関東地区は通常と変わらなかったが、関西地区は1.5倍になるなどあらゆる項目で関西が上回った。

　今回の放送800回突破記念拡大版は、貴乃花親方とタレントの花田景子さん母子、アーティストの西川貴教さんら18人をゲストに迎え、「スターのDX！2013年総決算！」で、アイドルグループ「NMB48」の渡辺美優紀さんがあこがれの先輩、元AKB48の前田敦子さんとの秘話を告白。年末企画「井上公造タレコミスペシャル」では、初登場の元衆院議員の田中美絵子さんの恋愛事情が暴露され、タレントの熊切あさ美さんが大物女性芸能人に結婚の相談をしていることが明らかにされる。放送中、9月のスペシャルと同様に画面上にツイートを表示し、視聴者の反応をリアルタイムで伝え、番組キャラクターのトスポもつぶやくという。

　　西田さんは1990年、ADを務めていた深夜番組「EXテレビ」で、視聴率調査機を持つ視聴者に、同時刻に放送が終了しているNHK教育テレビにチャンネルを変える呼びかけをする企画を出し、通常0％だった視聴率を約2％に押し上げ、日本民間放送連盟賞テレビ娯楽部門最優秀賞を受賞した“視聴率を動かす男”だ。テレビとソーシャルの連携にも積極的に挑戦し、ツイッターも自らのアカウントで12万フォロワーを持つ。深夜バラエティー「ガリゲル」では11月、人気企画「あいたい」で、感動した視聴者に「＊」をツイートするよう呼びかけ、クライマックスシーンに画面にスーパーとして“降らせる”企画で、2885件のツイート、4万2555個の「＊」が視聴者から寄せられ、画面いっぱいに感動の「雪」を舞わせた。西田さんは「関西での取り組みで、ツイッターと視聴者の関係が明らかになり、全国でもやりたいという声もあったので、実施することになった。どういう結果が出るか、注目したい」と話している。

　800回突破記念拡大版の放送は、26日午後10時から11時24分まで。（毎日新聞デジタル）