俳優の唐沢寿明さんが、ブルース・リーを崇拝するスーツアクター役で今秋公開の映画「イン・ザ・ヒーロー」(武正晴監督)に主演することが16日、明らかになった。唐沢さんは16歳から4~5年、スーツアクターの仕事をしていたといい、「今回の役はまさに私の原点のようなもの。あの経験があったからこそ今の自分があると思っています」と話し、「できる限りスタントマンを使わずに自分で演じたいくらい」とコメントしている。
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撮影は2~3月中旬の予定で、唐沢さんは現在、数カ月間にわたるアクションのけいこに臨んでいる。昨年の9月から食事制限で体重を減らすなど、体を作り始めたという。スーツアクターの仕事をしていた当時を振り返り、「捻挫や骨折など生傷の絶えない生活をしていて、大部屋俳優・衣装・照明の仕事もしていた。アクターの気持ちもスタッフの気持ちもわかります」といい、「ブルース・リーのものまねは小学4年の時にクリアしているので問題ありません。せめてあと5年早くこの話を持って来てくれなかったんですかねとは思っています」と冗談交じりに語っている。
映画は、アクション映画やヒーロードラマを支える裏方や俳優へのオマージュ作。満身創痍(そうい)で日々、仕事に取り組む大ベテランのスーツアクター本城渉(唐沢さん)が、新人俳優との対立を和解をへて、ある日、日本で撮影中のハリウッド大作アクション映画の危険な殺陣を演じるよう、指名されるという物語。「夢をかなえるゾウ」の作家・水野敬也さんが初めて脚本を手がける作品で、唐沢さんにとって東映作品の初主演作となる。「パッチギ!」などを手がけた李鳳宇(り・ぼんう)さんが企画・エグゼクティブプロデューサーを務める。
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