北島三郎:ラスト紅白の竜のセットは「自前です!」

昨年末で引退した紅白歌合戦の裏話を明かす北島三郎さん=TBS提供
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昨年末で引退した紅白歌合戦の裏話を明かす北島三郎さん=TBS提供

 演歌歌手の北島三郎さんが、8日放送のバラエティー番組「ジョブチューン~アノ職業のヒミツぶっちゃけます!」(TBS系)のスペシャルに登場し、昨年末で引退したNHK紅白歌合戦の最後のステージで使った高さ約6メートル、重量約3トンの巨大な竜の豪華セットは「自前です!」と、自身で持ち込んだものだと明かした。北島さんは同番組に50回出場したが、演出に使うものを持ち込んだのは最初で最後だったという。

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 北島さんは、紅白最後の舞台で、可動式の巨大な竜に乗って登場し、高さ約6メートルのところから「まつり」を熱唱。途中、竜の首が客席方面に伸びたり、竜の口から“煙”が出るド派手な演出も飛び出し、最後の紅白を華々しく飾った。

 “自前”の竜のセットは、紅白のために作ったものではなく、毎年北島さんが行っている「ひと月公演」で、トリの「まつり」を披露する際に使用したものの内の一つ。北島さんは、NHK側の初めの提案で出された「鳥かごみたいな」クレーンに乗る演出に「ちょっとこれじゃあ寂しいんじゃない?」と“ダメ出し”した後、「(ひと月公演で)俺が使ってたのがまだ(倉庫に)あると思うけど」と、竜のセットを提案。「NHKさんも(倉庫に)見に行って『いや~すごい! この方がずっといい!』って(採用が決まった)」と語った。驚きの事実にスタジオは騒然、MCを務めるネプチューンの原田泰造さんは「NHK、柔軟ですね……」と感心していた。

 番組では、50回出演した紅白の思い出話として、雪を模した紙吹雪が顔にペタペタ張り付いたハプニングや、歌詞を忘れたエピソードを披露し、当時の貴重な映像も紹介。紅白からの引退について、北島さんは「言ったあとね、寂しいもんですよ……」と複雑な思いを明かしたが、周りの反応で「中には俺が(歌手を)引退しちゃったって思う方もいる」と戸惑いを明かし、「まだ俺は歌うんだ!」と、歌手の現役続行をアピールした。

 「ジョブチューン~」は、MCをネプチューン、アシスタントを田中みな実アナウンサーが務め、毎回、さまざまな職業のプロが登場し、自身の職業の“知られざるヒミツ”を紹介する番組。

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