世界で2200万部の大ヒットとなったカサンドラ・クレアさんの小説「シャドウハンター 骨の街」を映画化したアクションアドベンチャー「シャドウハンター」が公開中だ。「白雪姫と鏡の女王」(2012年)で芯の強い白雪姫を演じたリリー・コリンズさんが、母親がさらわれたことで、伝説の聖杯を守るために妖魔たちと戦いを繰り広げるヒロインを演じる。メガホンをとったのは「ベスト・キッド」(10年)などで知られるハラルド・ズワルト監督。
あなたにオススメ
来春朝ドラ「あんぱん」の“二人の妹” 朝ドラヒロインまで手が届くか
母親のジョスリン(レナ・ヘディさん)とニューヨークで暮らすクラリー(コリンズさん)は15歳。幼なじみのサイモン(ロバート・シーハンさん)とクラブに行ったとき、少年が人を刺すところを目撃するが、自分にしか見えていないことに気づき、衝撃を受ける。帰宅して目覚めると、見覚えのないマークを書きなぐっていた。不安になってサイモンと会うと、夕べの少年が現れた。その少年ジェイス(ジェイミー・キャンベル・バウアーさん)は妖魔、吸血鬼、人狼を退治する戦士一族で、伝説の聖杯を守る“シャドウハンター”だという。説明を聞いていると、母親からの電話がかかってきた。急いで自宅に戻ったクラリーを怪物が襲いかかり、ジェイスがそれを救った。実はクラリーの母親もまた“シャドウハンター”だった。伝説の聖杯を隠し持っていたために、反逆者バレンタイン(ジョナサン・リス・マイヤーズさん)により拉致されてしまった……という展開。
ある日突然、日常から非日常の世界へと、自らが望んではいない冒険に出ることになった少女が主人公。母親が去ったことで戦いの世界に足を踏み入れ、恐ろしい怪物に次々と襲われる。そして、自分が何者なのかに気づいていく過程で、次第に隠された能力が開花していく……。10代を主人公に据えた冒険ものの王道をいきながら、幼なじみの男子と美少年との恋の板ばさみもからませて最後まで飽きさせない。ヒロイン役のコリンズさんは、意志の強そうな美しい顔立ちで、スレンダーな体で戦う姿は美少女戦士そのものでハマり役だ。彼女を導くジェイス役のバウアーさんも、ゴシック調の映像にぴったりの美少年だ。吸血鬼、人狼、妖魔、さまざまなクリーチャーが出てきて、敵と味方が入り乱れ、登場人物の相関関係の説明に追われる部分も多少あるが、シャドウハンターたちのそれぞれの個性が印象的で、その後の物語も楽しみになる。丸の内ピカデリー(東京都千代田区)ほか全国で公開中。(キョーコ/フリーライター)
<プロフィル>
キョーコ=出版社・新聞社勤務後、闘病をきっかけに、単館映画館通いの20代を思い出して、映画を見まくろうと決心。映画紹介や人物インタビューを中心にライターとして活動中。趣味は散歩と街猫をなでること。
11月20日に初フォト&エッセー「瞳のまにまに」(講談社)を発売したテレビ東京の田中瞳アナウンサー。「視聴者の皆さんはもちろん、制作側にも信頼されるアナウンサーになりたい」と語る…
テレビ東京系の人気バラエティー番組「モヤモヤさまぁ~ず2(モヤさま)」(土曜午前11時半)の4代目アシスタントや、経済ニュース番組「WBS(ワールドビジネスサテライト)」(月~木…
「週刊少年ジャンプ」(集英社)で連載中の芥見下々(あくたみ・げげ)さんのマンガが原作のアニメ「呪術廻戦」のテレビアニメ第2期「懐玉・玉折」に登場する高専時代の五条悟らをデザインし…
タレントの黒柳徹子さんの著書「窓ぎわのトットちゃん」(講談社)が、「最も多く発行された単⼀著者による自叙伝」として12月14日、ギネス世界記録に認定された。1981年3月6日に刊…
松本潤さん主演のNHK大河ドラマ「どうする家康」(総合、日曜午後8時ほか)の第32回「小牧長久手の激闘」が、8月20日に放送される。家康(松本さん)は秀吉(ムロツヨシさん)側の1…