TBSの特別番組「ナイナイのお見合い大作戦！」の大規模集団お見合いがこのほど、静岡県伊豆の国市で行われた。募集時は人気ナンバー2だった25歳の男性が、プロフィル公開で隠していたアニメ「ガンダム」が好きという趣味を告白したところ、人気ナンバーワンになり、お宅訪問では過去最大の19人の女性を集めた。これまでに15カ所以上で集団お見合いを見守ってきた番組プロデューサーに、今回の経緯やアピール成功のコツについて聞いた。

あなたにオススメ

“あの頃”のジャンプ：実写ドラマ化も話題「ウイングマン」　1983年を振り返る

　お笑いコンビ「ナインティナイン」が司会を務める「ナイナイのお見合い大作戦！」は、番組内で紹介される男性のプロフィルをもとに一般女性が応募し、募集地域まで自腹で出向き、1対1で会話する回転寿司（すし）、フリータイム、男性のお宅訪問などを行う1泊2日の集団お見合いに参加する。今回の伊豆の国市は、初の関東近辺での開催で、参加男性30人に対して応募総数638通が集まり、最終的に女性81人が参加する111人のお見合いとなった。

　参加募集時に一番人気だったのは、市役所勤務で慶応大学卒の30歳の男性だったが、営業職というアニメ好きの男性・通称「ガンダム君」は「女性と話すのは苦手だが、ガンダムのことなら一日中話せる」と公言し、フリータイムもアニメの話を続けた。その後、女性が気になる男性1人を選んで参加する「お宅訪問」では、同番組過去最多人数の19人の女性が、ガンダム君の自宅に集まる人気ぶりとなった。

　番組プロデューサーは「ガンダム君のケースでも分かりますが、今はアニメ好きが決してマイナスにならない。女性たちもネガティブにとらえない。胸を張って堂々と、おどおどせずに好きなことを語ったことが共感を生んでいる」と分析。また、女性にもアニメ好きが増えているといい、「今回お宅訪問した19人の女性もすべてアニメ好きで、相手の趣味に寛容だった」と、アピール成功の理由を語った。

　過去のアピールでは、1対1で話せる回転寿司で席替えのたびに立ち上がり、一人ずつに丁寧にあいさつした男性が、フリータイムで人気が急上昇したという。番組プロデューサーは「その後に開催したお見合いでは、全員が立ち上がってあいさつするようになりました（笑い）。自分を第一印象に選んだ女性の名前を全部覚えるとか、自分だけが思いついたアピールをすると、好感度が上がります」とアドバイス。

　最終的には「応募時、もしくは回転寿司で見極めた意中の男性を変えないいちずな女性、ぶれない人がカップルとして成立しています」というが、毎回予想外のことが起きるといい、「ガンダム君が自己アピールに成功したあと、どうなるか……」と見どころを語っている。伊豆の国市での集団お見合いの模様は、TBS系で3日午後7時から2時間スペシャルで放送される。