人気子役の芦田愛菜ちゃんが単独初主演を務める映画「円卓 こっこ、ひと夏のイマジン」(行定勲監督)が21日公開された。「うるさい! ぼけ!」などと関西弁で毒づくちょっと変わったヒロインを演じた愛菜ちゃんと行定監督に話を聞いた。
ウナギノボリ
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映画は西加奈子さんの同名小説が原作。大阪を舞台に、愛菜ちゃん演じる小学3年生の“こっこ”が、半径数キロメートルの“世界”の中で考え、悩み、成長をしていく姿を面白おかしく描く。
撮影は2013年夏に1カ月かけて行われたといい、同世代の子役たちと一夏を過ごした愛菜ちゃんは「楽しかった。リハーサルのときに一緒にご飯食べて。給食みたいな感じだった」と元気いっぱいに答えた。行定監督は「(子役たちは)みんな愛菜ちゃんに憧れている」といい「最初のリハーサルのときに愛菜ちゃんは台本を持っていなかった。全部せりふが頭に入っていて。ほかの子は台本を持っているのに彼女だけ持っていない。そんな愛菜ちゃんを見て(周りの子役たちも)スイッチが入った」と愛菜ちゃんの影響力について語った。
撮影中は子役に対しても子供扱いをしなかったという行定監督。「それでも彼(彼女)らがついてこられたのは愛菜ちゃんが、前を歩いているから。自分たちも愛菜ちゃんと同じフレームの中にいる。その誇りみたいなものが、10歳くらいの子供なんだけれど感じられた」といい「愛菜ちゃんは無敵。国民的な女優」と絶賛した。
愛菜ちゃんに今年の夏休みにやりたいことを聞くと「お友達とプール行ったりしたい」とはにかむ。今は友達と遊ぶことが楽しくてたまらないようで「(この前)友達とお泊まりして、友達の“恋バナ”(恋の話)を聞いてあげた。自分はしないけれど、話を聞いてあげる。(恋バナを)されちゃうんですよね」とさらりと言うと、笑いが起こった。
行定監督が明かした通り、撮影に入る前にせりふは全て頭の中に入れてしまうという愛菜ちゃんは「撮影に入ったら役にどっぷりつかる」といい、将来も「その役にどっぷりつかれる女優さんになりたい」と口にする。最近見た作品で心に残った映画は米映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」という愛菜ちゃん。「タイムマシンがあったらいろいろな時代に行ってみたい。未来に行って自分がどんなふうになっているか見てみたい」と目を輝かせた。
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