宮本亜門:「ずっと嫌いだった」 父親との確執を“初告白”

静岡朝日テレビ提供
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 演出家の宮本亜門さんが、5日放送のスペシャル番組「テレビエッセー おやじの背中 ~華麗なる作曲家一族&世界の舞台演出家」(静岡朝日テレビ・BS朝日)で父親との確執を初告白することが分かった。宮本さんは番組のためにエッセーをつづり、「ずっと嫌いだった」という父親との壮絶な葛藤を初めて明かすという。

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 「テレビエッセー おやじの背中」は、静岡朝日テレビが昨年4月に開局35周年の特別番組として第1弾が静岡県内の地上波とBS朝日で全国放送され、歌舞伎俳優の松本幸四郎さんと家族の絆を伝えて大きな反響を呼んだ。第2弾となる今回は、日本を代表する作曲家・服部良一さん父子3代、演出家の宮本亜門さんと父との関係という2話構成で「おやじの背中」を描き出し、松本さんはナビゲーターを担当。女優の余貴美子さんがナレーターを務める。

 宮本さんが登場するのは第2話の「宮本亜門 大嫌いだった父へ」。宮本さんは「お母さんを苦しめているのは親父だ」「ついに親父は酒に浸り、僕は引きこもることになった」などと番組のためにエッセーをつづり、青年期に父親との強い確執があったことを告白。父子をつなぐきっかけとなった母親の死にも触れ、「その時、初めて見たんだ。両親がキスをするのを……もちろん母の呼吸は止まっていた」ともつづり、今では「いとおしくてたまらない」という宮本さんの“おやじの背中”が初めて語られる。

 なお、第1話は「HATTORI 華麗なる“作曲家”一族」で、和製ポップスの礎を築いた服部良一さん、数多くのテレビ・ラジオ番組のテーマソングを手がけた服部克久さん、ドラマ「HERO」「半沢直樹」のテーマ曲を生み出した服部隆之さんという3代にわたる音楽家一家を取り上げる。昨年、バイオリンの国際コンクールで史上最年少優勝を果たした隆之さんの長女・百音(もね)さん(15)も登場し、良一さんがレコーディングに参加する貴重な映像も紹介される。

 同番組総合プロデューサーの金田吉弘さんは「番組は服部良一父子3代、宮本亜門とその父という『父と子の関係』=『おやじの背中』を通して、見る人すべてに家族の大切さをもう一度見直してもらいたいという思いで作りました。この番組が伝えるのは、『お父さんてすてきだなー!』『おやじって頑固だけどカッコいいじゃん!』と思えるような、お茶の間の家族に送る“おやじたち”からの温かいエールです」と語っている。番組は静岡朝日テレビで5日午後4時から、BS朝日では同日午後9時から放送予定。

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