「機動警察パトレイバー」シリーズの実写化プロジェクト第6弾「THE NEXT GENERATION パトレイバー 第6章」が29日に公開される。「パトレイバー」は歩行式の作業機械・レイバーが実用化された近未来を舞台に、レイバー犯罪に立ち向かう警視庁の特科車両二課中隊(特車二課)の活躍や泉野明ら隊員の日常を描いた実写版SFシリーズ。第6章は、新潟を舞台に、密輸された旧ソ連の軍用と警察用の本格的なレイバー戦が展開するエピソード10「暴走!赤いレイバー」(田口清隆監督)と、かつて思いを寄せていた男性と再会した明の姿を追う恋にスポットを当てたエピソード11「THE LONG GOODBY」(湯浅弘章監督)の2話で構成されている。
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「エピソード10」は、冷戦中に開発された軍用レイバーが新潟経由で密輸されるという情報を基に公安部から協力を要請されるが、動こうとしない後藤田(筧利夫さん)。以前、特車二課が捕まえたテロリストがレイバー奪取を狙い逃亡したため、明(真野恵里菜さん)と佑馬(福士誠治さん)は新潟へ向かい……という展開。「エピソード11」は、明に高校の同窓会への招待状が届く。同窓会に出席した明は、当時、思いを遂げることができなかった男性と再会する。忘れかけていた恋心に戸惑う明だったが、男性には秘密があり……という展開。
待ってましたと手をたたきたくなるほど待ち焦がれた、火花を散らすレイバー同士のバトルに思わず目がくぎ付けに。シリーズも終盤を迎えますます目が離せなくなってきたが、本格的なレイバー戦が描かれるのはエピソード10が初めてだ。その迫力たるや、駅前を暴走するレイバーや爆発するパトカーなどハードなシーンの連続には思わず息をのむ。シリーズの中でも屈指のシリアスな演出で熱戦の緊張感や雰囲気を高めていて好印象。一方、エピソード11ではガラリと趣の異なる、明の淡い恋模様が描かれる。これまでは色気とは無縁だった明が一転して恋する女性の表情を浮かべるなど、明の新たな一面を垣間見せてくれる真野さんの演技に注目だ。また、真野さんの女子高生の制服姿はファンならずとも見逃せない。新宿ピカデリー(東京都新宿区)ほか全国で公開。(遠藤政樹/フリーライター)
<プロフィル>
えんどう・まさき=アニメやマンガ、音楽にゲームなど、ジャンルを問わず活動するフリーの編集者・ライター。イラストレーターやフォトショップはもちろん、インタビュー、撮影もオーケーと、どこへでも行き、なんでもこなす、吉川晃司さんをこよなく愛する自称“業界の便利屋”。
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