元宝塚歌劇団トップスターの蘭寿とむさんが22日、東京都内で行われたナレーターを務めるWOWOWの番組「宝塚プルミエール」の初収録後に取材に応じた。蘭寿さんは「宝塚を辞めて1年近くになるけれど、ナレーターという形で関われるのはうれしい」と喜びを表現。初挑戦のナレーションについて、「初めての経験だったけれど、一緒にやってきた仲間のナレーションということでうれしいな、と。楽しんでできました」と手応えを語った。
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これまでの“演じる側”から“伝える側”に回ることになった蘭寿さんは、「(伝えるのは)よく知っている仲間なので、自分なりの目線でも話せたらいいなと思う。演じる側と見る側をつなぐ役割だと思うので、演じる人たちの思いをちゃんと伝えたい」と意気込みを語った。続けて「辞めてみて分かる宝塚のよさも感じるので、そうした魅力を伝えられたらと思う」と力を込めた。
2014年5月に宝塚歌劇団を退団して以降、舞台で女性役も演じている蘭寿さんは「女性に戻ってお芝居するということが、思ってたより自然にできたなあというのがあって。やっていてすごく楽しい」と振り返り、「声も自分の(女性の声)をそのまま生かせるし、生まれてきた感情をそのままぶつけて(相手と)キャッチボールできることがこんなに楽しいんだ、と思えたので、それはよかったなあと思います」と満足げに語った。また、今後挑戦してみたいこととして「ドラマとか映画にもチャレンジしてみたい」と前向きだった。
番組は、出演者たちのトークで最新公演の見どころを紹介する「特集」コーナーや、タカラジェンヌの知られざる一面が見られるトークなどで構成されており、蘭寿さんは25日の放送回から年間を通してナレーターを担当する。番組は月に1回放送。
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