ダンス・ボーカルグループ「EXILE」のAKIRAさんが日本語吹き替え版で主人公の声を担当した映画「マッドマックス 怒りのデス・ロード」(ジョージ・ミラー監督)が20日、公開された。映画は、1979年にメル・ギブソンさん主演で第1作が公開されて以来、世界中にファンを持つアクション大作「マッドマックス」シリーズの最新作。「とにかく『マッドマックス』という歴史ある超大作の主人公の声をやらせていただけて、僕自身アドレナリンはMAXになっている」と語るAKIRAさんに、作品や役への熱い思い、そして今後の目標まで語ってもらった。
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「マッドマックス 怒りのデス・ロード」は、85年に公開された「マッドマックス/サンダードーム」以来、30年ぶりとなるシリーズ最新作。79年公開の第1作「マッドマックス」から「マッドマックス/サンダードーム」まで3作連続で主演を務めたギブソンさんに代わって、トム・ハーディさんが主人公のマックスを演じ、文明が滅びた荒廃した世界を舞台に、絶対的な支配者ジョーからの自由への逃走が描かれる。
以前から同シリーズのファンだったというAKIRAさんは「壮大なスケールに引き込まれました」と初めて新作を鑑賞した時の心境を告白。見どころは「最初から最後までノンストップで展開される激しいカーアクションとカーチェイス」といい「その中にマックスの強さと切なさが描かれているのも見逃せないですね」と笑顔を見せる。
またAKIRAさんは「これまでの『マッドマックス』って1本、筋は通っているんですけど、どれも異なる世界観を持っていて。この新作も前作から長い年月を経て、その間に撮影のクオリティも上がり、完全に新しい『マッドマックス』になっている」と力説。「それでいて『マッドマックス』ならではの乾いた感じ、飢餓感のようなものは残っていて、ファンなら絶対に納得できるはず」と、“愛”は止まらず「緊張して、体がこわ張るような感覚と力がふっと抜けるような部分、両方あって(見終わって)本当にいい作品だなって思いましたね」と感慨深げな表情ものぞかせる。
今回、日本語吹き替え声優に初挑戦しているAKIRAさん。愛する家族を奪われ、フラッシュバックに悩まされながらも、本能に従い生き続けようとする主人公を演じているが、「トム・ハーディが新たに作り上げたマックス像を壊さないように、あとは自分の中でのイメージと直感に従った」といい「破滅的な世界で、絶望にかられ帰る場所もないというマックスの孤高の部分を、自分なりに、自分の声と体を通して伝えることができたらと思って、集中してやり切ってみました」と自信を見せる。
またAKIRAさんは役に対して「共感できる部分はたくさんあった」と明かすと「僕自身33年生きてきて、彼ほどの激しく絶望するような経験はないんですけど、行き詰まったり壁にぶち当たったりした時に聞こえてくるのは『生き延びろ、まだまだやれる』っていう自分の魂の言葉で、何かを成し遂げるのは自分次第、答えは全部自分の中にあるっていう精神性の部分は共感しましたね」とも話す。
マックス役のハーディさんについては「すごくハンサムでジェントルな雰囲気を持っているのに、どこか謎めいた狂気的な部分を感じる瞬間もあって、あのカリスマ性には憧れますね」と笑顔でコメント。「僕自身もっともっと成長して、幅のある、何を出してくるのか分からない俳優になりたいって思えたのは大きな収穫。今後の俳優人生に刺激や夢をもたらしてくれた」と語ると「(「ウルヴァリン:SAMURAI」でハリウッドデビューした)福島リラさんのようにいつか僕も世界の舞台で、日本人の魂を持って、何か形に残したいですし、そういう意味では不可能ということはないんじゃないのかなって思っています」と目を輝かせていた。
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