芥川賞を受賞したお笑いコンビ「ピース」の又吉直樹さんに密着したドキュメンタリー番組「情熱大陸」（MBS・TBS系）が19日、放送される。「小説を書くことは芸人の仕事にめっちゃ近いんです」と語る又吉さんの素顔に迫る。

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　番組では単行本「火花」が出版された今年3月から選考会当日の7月16日まで約4カ月の密着取材を行った。掲載誌の「文學界」は創刊以来の初増刷、単行本は2015年上半期の本ランキング・小説部門で首位を獲得するなど、世間の注目度が高まるにつれ、又吉さんは“先生”扱いされるようになったという。そんな変化する周囲の評価とは裏腹に、あくまでも芸人としての自分を変えようとしない又吉さんの姿がとらえられている。19日午後11時25分から放送。

　◇「芥川賞ノミネートは確信」　MBS福岡元啓プロデューサー

　又吉さんへの取材オファーは今年2月ごろ。3月くらいから芥川賞発表の日まで撮影していました。「火花」を拝読し、これはイケると感じました。芥川賞をとれるかどうかは正直わからなかったですが、長年の番組制作のカンから、芥川賞にノミネートはされるだろうと確信し、放送日は芥川賞発表に合わせて最初から決めていました。挑戦し、見事結果を出された又吉さんに敬意を表します。