人型のゴキブリと昆虫の能力を持った人間たちの激しい戦いを描いた人気マンガを実写化した、俳優の伊藤英明さん主演の映画「テラフォーマーズ」(三池崇史監督)の追加キャストが27日、明らかになった。山田孝之さん、小栗旬さん、山下智久さん、武井咲さん、篠田麻里子さん、菊地凛子さん、ケイン・コスギさん、加藤雅也さん、小池栄子さん、滝藤賢一さん、太田莉菜さん、福島リラさんが出演する。伊藤さんは、滝藤さんに対し「今度、火星にゴキブリ退治に行くからさ、一緒にやろうよ」と直接オファーしたという。
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映画は「週刊ヤングジャンプ」(集英社)で連載中の貴家悠さん作、橘賢一さん画のマンガが原作。未来の火星を舞台に驚異的な進化を遂げた人型のゴキブリと、昆虫の能力を持った人間との激しい戦いが展開される。コミックスの累計発行部数は1~13巻で1200万部を超えている人気作で、これまでスピンオフマンガなど、計3作が連載され、テレビアニメ化もされた。
原作のファンだという山田さんは、昆虫の能力を持ち火星へ行った蛭間一郎役で「(蛭間は)原作では体がデカいので1カ月で30キロほど体重を上げようと思ったのですが、へたしたら死ぬのでやめました」と冗談めかした。大学教授で技術者の本多晃を演じる小栗さんは「最初は火星に行く役で話がきたのかと思ったのですが、そうではなかったので、監督には続編があったら火星に行かせてくださいねと話しました」と話している。
また山下さんは、原作で昆虫の能力を持ち火星へ行ったティンをベースにした武藤仁役を演じる。山下さんは「現場では、一からサイズを測って作ったタイトな宇宙服を着ているので、トイレにいくのが大変でちょっと困っています」とコメント。昆虫の能力を持つ秋田奈々緒役で特殊メークに初挑戦する武井さんは「大変ですけど、カメラを通してどういうふうに映っていくのか楽しみ」とコメントしている。
コスギさんがゴッド・リー役を演じるほか、篠田さんはジャイナ・エイゼンシュテインをベースにした大迫空衣役、菊地さんはヴィクトリア・ウッドをベースにした森木明日香役、滝藤さんはテジャス・ヴィジをベースにした手塚俊治役、太田さんはマリア・ビレンをベースにした連城マリア役、加藤さんは艦長のドナテロ・K・デイヴスをベースにした堂島啓介役、小池さんは副艦長の張明明をベースにした大張美奈役を演じる。福島さんは映画オリジナルキャラクターの榊原を演じる。
豪華なキャストをそろえた小岩井宏悦プロデューサーは「ただ豪華なだけでなく、個性的なキャラクターにふさわしくキャストのバリエーションも大事にした」と話し、三池監督は「伊藤英明、そして山田孝之は理不尽なものと戦うのにピッタリ」と話している。
映画は、西暦2599年が舞台。人口増加により貧富の差が激しくなった日本は、移住先として火星地球化〈テラフォーミング〉計画を開始し、人が住みやすい環境を作るため、人類より先にコケとある“生物”を送っていた。政府は、異常進化をした“生物”を駆除するため何も知らない日本人の貧しい15人を火星に送り込む……というストーリー。2016年ゴールデンウイークに公開予定。
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