二階堂ふみ:“東京弁”の苦労明かす 「鼻濁音を研究」 

映画「この国の空」のトークイベントに登場した二階堂ふみさん
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映画「この国の空」のトークイベントに登場した二階堂ふみさん

 女優の二階堂ふみさんが6日、東京都内で行われた主演映画「この国の空」(荒井晴彦監督)のトークイベントに登場。劇中で、終戦間近の東京で暮らす19歳の里子役を演じた二階堂さんは、「出身が沖縄ですから、“東京弁”はこれまでの日本映画の作品からしか勉強することができなくて……」と苦労をのぞかせつつ、「現場に入る前にその時代の映画をみて、女優さんの独特の鼻濁音がまじったしゃべりを研究しました」と役作りの工夫を明かした。

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 戦争を題材にした映画に出演することについて、二階堂さんは「戦争を題材にした作品に関わるなら、自分の身近な感覚に近い作品に関われたらいいなと思っていた」と語り、「日本語がきれいな脚本だったので、それを引き立たせたいなと。現代の口調だと違和感が出ると思って、口調や仕草を作りこもうと思いました」と明かした。トークイベントには二階堂さん、工藤夕貴さんと、特別ゲストで落語家の初代・林家三平さんの妻で、エッセイストの海老名香葉子さんが出席。自身も戦争体験者という海老名さんが自作の詩を朗読するシーンもあった。

 「この国の空」は高井有一さんの同名小説が原作。1945年、第二次世界大戦の終戦を間近に控えた東京を舞台に、19歳の里子(二階堂さん)と、隣に暮らす妻子を疎開させた銀行支店長の市毛(長谷川博己さん)の恋愛模様を描く。8月8日公開。 

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