お笑いコンビ「ピース」の又吉直樹さんが17日、京都市内で開催中の「京都国際映画祭2015」のトークイベントに登場。芥川賞の賞金100万円で母校(関西大学北陽高校)のサッカー部のユニホームを新調したことが話題で、又吉さんは「勝手に(母校の)名前を出して、いろいろと迷惑をかけたから」と理由を説明すると「(後輩が)モチベーション下がらないようにやらせてもらった」と語った。
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又吉さんは、「又吉直樹×『文学』の世界」と題して、同映画祭のアート部門に参加中で、展示内容の「新・四字熟語」にちなみ、今の心境を「四字熟語」で表現してほしいと聞かれると、「突然百点」と返答。「ずっと誰からも注目されてこなかったダメな人間が、急に百点を取ると、点数の重みでしんどくなる。僕の顔を見てもらえばわかるように(笑い)、いまは楽しいですし、幸せですけど、いろいろと褒めてもらうと、うれしいのと同時にこのままで大丈夫かなってなる」と心境を明かしていた。
「又吉直樹×『文学』の世界」は、発行部数200万部を超える大ヒットを記録した芥川賞受賞作「火花」の装画「イマスカ」(西川美穂さん作)の1.6平方メートルサイズの作品や、又吉さんが考案した「新・四字熟語」を書道家の田中象雨さんが書にした作品などを展示。又吉さんの文学世界の一端を体感できるアート展で、18日まで誓願寺(京都市中京区)で開催中。
「京都国際映画祭」は、1997年から京都市内で開催されてきた「京都映画祭」を発展継承する形で2014年に誕生。「映画もアートもその他もぜんぶ」をテーマに、映画、アート、パフォーマンス、工芸、演芸などあらゆる分野に対象を広げて京都から世界に文化を発信する。2回目となる今年は、キャッチコピーに「京都は、変や乱が好き」を掲げ、よしもと祇園花月(京都市東山区)をメイン会場に同市内の複数会場で18日まで開催されている。