人気アニメ「機動戦士ガンダム」のキャラクターデザインや作画を担当した安彦良和さんのマンガが原作の新アニメシリーズの第2話「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 2 哀しみのアルテイシア」の上映会が17日、東京都内で行われ、池田秀一さんら声優陣が登場した。後にシャア・アズナブルとなるエドワウ・マス役の池田さんは、「エドワウ・マスのころから、シャア・アズナブルにつなげてみたいという欲が出て、自分で志願してこのエドワウのオーディションを受けさせていただいた」と裏話を明かし、「年齢的にも無理があるかなと思ったけど、何とかやっていいよと言われて。一応、頑張りました」と苦笑混じりに語った。
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アフレコ時を振り返った池田さんは「実は1度やって、(後で)飲んでいるうちにもう1回やりたいなと思って」と録音し直したことを告白。「エドワウという人物が友達になってくれなかった。そういえば、電話番号聞いてないなと思って。それを聞きに2回目に行った」とジョークを飛ばしつつ、「その結果、どうなったかは(自分では)わからないが、久しぶりにスタジオで緊張した」と振り返った。一緒に登場した安彦さんは、池田さんのエピソードに触れ、「1回目は決して悪くなかったんですが、池田さんが『もう1回やらせて』と言ってきて。主役ですから、(2回目を)録音して、間違いなく1回目より良くなった。池田さん、(酒を)1杯飲んだのが良かったんじゃない?」とユーモアを交えて、その出来を賞賛していた。
同作は、安彦さんのマンガ「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」(KADOKAWA)が原作の新作アニメで、ジオン公国軍のエースパイロットで“赤い彗星(すいせい)”と呼ばれるシャア・アズナブルと、妹のセイラ・マスの流転の物語が全4話で描かれる。第2話は、キャスバル(シャア)とアルテイシア兄妹が地球に逃れ、テアボロ・マス家に身を寄せ、エドワウ・マスとセイラ・マスという名で平穏に暮らしていたが、彼らを追うザビ家の魔の手が再び迫りつつあり……という内容。この日の上映会には、セイラ・マス役の潘めぐみさん、ランバ・ラル役の喜山茂雄さん、クラウレ・ハモン役の沢城みゆきさん、劇中歌を担当する澤田かおりさんも登場した。
潘さんと“兄妹”を演じた池田さんは「ファーストガンダム(1979~80年に放送された一番最初のテレビアニメ『機動戦士ガンダム』)のころの二十歳近かったアルテイシア(セイラ・マス)しか覚えてなくて、今回潘さんのアルテイシアと出会って幸せ」と感想を語ると、潘さんは「すごくうれしい。池田さんには、この仕事を始める前に母(潘恵子さん=ララァ・スン役)を通じて出会っていて、そのときからずっと池田さんに守っていただき、導いてもらっています」と感謝。そんなやりとりに、沢城さんは「何か、イチャイチャしてるわね」と突っ込み、会場の笑いを誘っていた。
「機動戦士ガンダム THE ORIGIN 2 哀しみのアルテイシア」は、新宿ピカデリー(東京都新宿区)など全国の映画館15カ所で31日から2週間限定で上映予定。
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